萌花はベッドに硬直して横たわり、微動だにしなかった。昨夜のことを思い返すと、顔から火が出るほど恥ずかしくて真っ赤になってしまった。こんな信じがたいことが、まさか本当に起きたのだろうか?自分が渇望するあまり、理性まで失ってしまったのか?そう考えると、萌花の胸に巨大な穴が開いたように感じた。彼女と来希は知り合って十年、交際七年、結婚して三年になるが、実は一度も体の関係を持ったことがなかった。まるでありえない話に聞こえる。来希は彼女の前では常に冷たく高慢な態度だった。彼女は交際中、若く純真だったため、手をつなぐことが恋人同士の最大の親密さだとしか思っていなかった。新婚の夜、来希は泥酔し二人は結ばれなかった。その後来希は起業し、ほぼ毎日会社で寝泊まりするようになった。二人の間には、夫婦としての親密な接触は一度もなかった。さらに時が経ち、萌花が家庭に専念するようになった頃には、すでにこの生活に慣れきっていたことに気づいた。萌花が夫婦関係に問題を感じていなかったわけではない。彼女は自ら何度か迫ったこともあったが、来希は仕事で疲れているという理由で毎回拒んだ。来希は彼女の初恋の人であり、彼女にはその方面の経験が全くなかった。何度か拒まれた後、それ以上試みることはなかった。彼女は来希に問題があるのかと疑い、何度かこの話題について話そうとした。しかし来希は強く拒んだ。萌花は彼の自尊心を傷つけたくないと思い、それ以上は話さなかった。彼女は性行為を経験したことがなかったため、それがそれほど重要だとも思わなかった。ただ二人が心から愛し合っていればそれで十分だと感じていた。むしろ、将来子供が欲しいと思ったら体外受精をすればいいと考えていた。しかし今、萌花はその理由を理解したようだ。来希は彼女を愛しておらず、だからこそ彼女に何の興味も持てなかったのだ。彼の心にはたった一人の初恋の人だけが存在し、ずっと彼女を待ち続け、彼女のために身を清く保っていたのだ。はなの言う通りだった。来希が自分と結婚したのは、ただ利用するためだけだった。最初から最後まで、彼女は彼らの恋愛ゲームの一部に過ぎなかったのだ。萌花の心の奥底から、ぞっとするような寒気がした。萌花は振り返り、目の前にあるこの上なく美しい眠りについ
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