愛莉は、世界中の誰に嫌われても、醜いと言われても構わない。ただ、蓮だけは違う。蓮だけは、自分をそんなふうに見てはいけない。蓮だけが、自分の暗い世界に光をくれた。誰もが容姿で自分を避ける中、蓮だけは変わらず優しくしてくれた。「蓮、あなたももうぼろぼろじゃない。そんなあなたが、私を嫌える立場だと思っているの?私たちは同じよ。人とも化け物ともつかない、同じ壊れた存在なの。どちらも傷だらけで、汚れている。だったら一緒に地獄で暮らせばいい。そこを、私たちだけの楽園にすればいいの」「ふざけるな。俺は君とは違う」「何が違うの?あなたは私よりきれいだとでも思ってるの?あの時のこと、忘れてたみたいだね。思い出させてあげようか」愛莉は言った。「蓮、あなたは自分がどんな人間だったか、もう忘れたのね。承諾しないなら、徹底的に壊してあげる。もっと汚して、もっと惨めにして、この先一生、顔を上げて生きられないようにしてあげる」蓮の胸に、嫌な予感が走った。「……何をするつもりだ」愛莉が軽く手を振った。すると、大柄な男が四人、部屋に入ってきた。「こういう男たちって、あなたみたいなきれいな顔の男が大好きなのよ。蓮、もう一度、男に弄ばれる気分を味わってみる?」死んだような蓮の目に、一瞬で炎が燃え上がった。怒り。痛み。絶望。そして、吐き気するほどの嫌悪。「君……何を考えているんだ」愛莉は背を向けた。「たっぷり可愛がってあげて」愛莉は蓮の心を完全に折るつもりで、徹底的に痛めつけ、徹底的に屈服させたい。人は徹底的に傷つけられ、逃げ場を奪われれば、やがて自分を傷つけた相手にすがるようになると彼女は信じている。蓮も、もっと汚れればいい。もっと惨めになればいい。自分と同じところまで堕ちてしまえば、もう自分を拒む資格も、見下す資格もなくなる。今夜が終われば、蓮はきっと、自分に従うだけの恋人になる。愛莉はそう確信している。重い鉄の扉が閉まった。その向こうから、蓮の怒号が響き渡った。「近づくな!出ていけ!」一方、救援指揮所の空気は日に日に重くなっている。蓮たちが連れ去られてから、すでに三日になったが、いまだに居場所につながる手がかりはつかめていない。分かっているのは、彼らがこの地球上のどこかにいると
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