メッセージを送り終えると、咲夜はそのまま晴南の番号をブロックした。もちろん彼女は分かっている。晴南のような利己的な人間が、自分の一言程度で本当に命を絶つはずがないことを。それでも、何かにつけて電話をかけてきたり、メッセージを送りつけてきたりする嫌がらせには、ただただ嫌悪しか感じなかった。いっそのこと洸に連絡して、早く片をつけるよう急かそうか――そんなことまで考えてしまう。このままでは、自分の忍耐が先に尽きてしまいそうだった。「どうした?」咲夜の様子がおかしいことに気づいた千暁が、穏やかな声で尋ねる。咲夜は視線を戻し、振り向いて微笑んだ。「何でもない。ただ……私たちの関係を、そろそろ公表しようかなって考えてたの」互いの想いを確かめ合った今、咲夜としては堂々と公表したいと思っていた。同時に、千暁が胸の内に抱える不安も理解している。もし関係を公にすることで彼が安心できるのなら、自分にとって、それは喜んで受け入れられることだった。彼は口にはしない。けれど咲夜には分かっていた。もし千暁がいなければ、自分が花江グループを引き継いだあと、何もかもがここまで順調に進むことはなかっただろう。彼が陰でずっと自分を支え、守り続けてくれていたことを、咲夜はちゃんと感じ取っていた。だからこそ、自分の気持ちに素直になると決めた今は、できる限り彼を大切にしたいと思っていた。咲夜の言葉を聞いた瞬間、千暁の表情がぱっと明るくなる。瞳を輝かせながら咲夜を見つめ、思わず身を乗り出した。「本当に公表するのか?もしまだ気が進まないなら、もう少し先でもいい。無理はしなくていいんだ」この件に関しては、意外にも千暁は執着していなかった。彼にとっては、すでに咲夜と結ばれたこと、それだけで十分だった。公表するかどうかは、それほど重要ではない。もちろん、咲夜が自ら望んでくれるのなら、これ以上ないほど嬉しかった。彼は何よりも、咲夜の意思を尊重したかった。千暁の想いを感じ取った咲夜は、そっと頭を彼の肩にもたせかける。そのまま彼の指をそっと絡めながら、小さく笑って言った。「公表しようよ。私たちの関係は、別に隠さなきゃいけないものじゃないでしょう?ちゃんと婚姻届も出してる。法律にも守られてる夫婦なんだから。だから、あなたばか
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