ほどなくして、湊と景は赤銅で最も広いVIPルームに到着した。二人がソファの中央へ腰を下ろしたところで、正真が疲れ切った顔をして入ってきた。湊は眉を上げた。「これはこれは珍しい客だな。元気な男の子が生まれてからというもの、俺たちの集まりには一度も来なかったじゃないか」正真は苦笑した。「その話はするな。父親になったばかりの頃はうれしかったが、毎日となると本当に疲れる。今では、妻に頼んでもう一度お腹の中に戻したいくらいだ」湊は面白がるように笑った。「まだそれほど経っていないのに、もう音を上げたのか?本当に大変なのはこれからだぞ。てか、さっきはお前を羨ましがっていた奴もいたんだぜ?」正真はすぐに景へ目を向けた。「俺を?景、お前なら長年蓄えてきた体力もあるし、子どもが何人でも問題ないだろ」景は平然と答えた。「別に急いではいない」湊は笑いをこらえた。「口では急いでいないと言っているが、内心ではどれほど焦っているか分からないぞ」景の顔色がよくないことに気づき、正真は慌てて話題を変えた。「こんな場所で子どもの話をしても面白くないだろ。湊、早く何人か呼んで、酒の相手をしてもらおう」湊が呼び出しボタンを押すと、ほどなくして、スタイルがよく華やかな顔立ちのホステスが数人入ってきた。景は中央に背筋を伸ばして座り、権力者特有の威厳を漂わせていた。目の前に美しい女性たちが並んでも、その眼差しはわずかにも揺れなかった。湊は背が高く細身の女性を隣に座らせ、正真は小柄で愛らしい雰囲気の女性を選んだ。景がまったく反応を示さないため、湊は肘で軽くつついた。「ただその場に合わせるだけだ」景はわずかに目を上げた。「俺がここへ来る条件を忘れたのか?」湊はそれ以上勧めることができず、景のそばへ来ていた女性たちを下がらせた。そのあと何気なくスマホを開き、自分もSNSへ何か投稿しようとしたが、その前に蒼生の新しい投稿が目に入った。湊はスマホを景の前へ差し出した。「見ろよ。ずいぶん仲よく残業しているじゃないか。二人で向かい合って夜食まで食べているぞ」景は目を伏せ、画面を一度見た。その眼差しが、たちまち暗く沈んだ。何気なく撮られた写真で、絃葉の顔全体は写っていない。それでも、白くほっそりとしたあの
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