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第385話

Author: タマタツ
悠は苦笑した。

目尻には、涙がきらめいていた。

「本当は悔しいの。先に私へ近づいてきたのは彼なのに......今になって、わざと近づいたり離れたりして......」

車は赤銅の前に止まった。

京城で最も名高い歓楽施設は、この時間もまばゆい照明に包まれ、人々が華やかな享楽に酔いしれていた。

二人がロビーへ入った直後、2階からにぎやかな声が聞こえてきた。

声のするほうを見上げると、マリが泥酔した湊を支えながら、階段を下りてくるところだった。

その後ろには、華やかな服装をした御曹司たちが数人ついている。

湊が顔を上げると、悠の冷たい視線と正面からぶつかった。

彼はその場で固まった。

「ゆ、悠ちゃん?どうしてここに?」

悠はその場に立ったまま、一語ずつはっきりと告げた。

「江越様が、どれほど華やかな夜遊びをしているのか見に来たのよ」

湊は慌ててマリを押しのけ、足早に悠の前へ向かった。

「話を聞いてくれ。今日は――」

「今日は何?」

悠は彼の言葉を遮った。

「仕事の付き合いだったから?断れなかったから?それとも誕生日だったから?あんたの言い訳はもう聞き飽きたわ」
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