もう閉じるだけの力のない膝が浮き上がった腰のせいでより一層開いてしまう。「挿れるぞ」「ん……」 覆い被さる公爵の背に、オルタナは腕を回してしがみ付いた。 メリッと裂かれるような痛みを感じて息を詰まらせる。 あんなに解して貰ったのに、公爵の滾る肉棒は掻き分けるようにして中へと入って来る。「うぅっ……んぁっ……」「息をしろ、オーリィ」「はっ……はぁっ……はぁ……ふぅ……」「いいぞ、上手だ。ゆっくり息を吐いて力を抜いて」 公爵は慈しむ様な優しい声で耳朶に囁きかける。 甘い痺れと耳朶を震わすその声に、オルタナは安堵して少し力が抜けた。 くちゅくちゅと入り口を揺さぶられて胸の辺りで擦れる肌の感触に、這い上がる掻痒感を感じてうっすらと瞼を開く。「こっちを見ろ、オーリィ」 オルタナはゆっくりと腰を動かしながら煽情的な眸をこちらに向ける公爵に、惚れ惚れしてしまう。 色香漂う艶めかしいこの人が、今自分の中に入ろうとしている。 愛しい。好きだ。この人が欲しい。「来て、ヴィーさま……もっと奥まで、来て……」「優しくしたいのに、そんなに煽るな……」 片眉を上げて困ったような表情を見せた公爵は、また鎖骨の辺りに花弁を散らす。 負けじとオルタナも公爵の首筋に吸い付いて、小さな愛の証を咲かせた。 公爵がしてくれたように、咲いた花弁をチロチロと舌で舐めて愛でる。「煽るなと言っているのに……」 入り口でゆるゆると動いていた公爵の肉棒が、ぐぐっと奥まで挿し込まれ、その圧迫感にオルタナは「あっ!」と声を上げる。 下腹部いっぱいに感じる圧迫感と、縦に貫かれた肉棒から伝わる熱が脈を打つ。
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