充は調査状況を尋ねた。警察からの返答は、火災の原因は地下駐車場に停めてあった車から火が出たもので、燃え広がったとのことだった……現時点で人為的な証拠は何もない。充は怒りで全身を震わせた。直感的に、これは全くのでっち上げの証拠だと思った。少し前に奈緒をこの場所に監禁したばかりなのに、直後に火災が起きるなんて……奈緒が最近とっている狂気じみた一連の行動から見て、ほぼ間違いなく彼女の仕業だ。一方、翠も傍で激怒しながら、叫んだ。「そんな馬鹿な!あり得ないわ!これは放火よ!絶対誰かの仕業だわ!息子の家と妹の家で、同じようなタイミングで火事よ。証明できないなんて、ふざけないで。嘘を言ってるんでしょ?こんな偶然、ドラマでもあり得ないわ。ちゃんと調べなさいよ、もっとしっかり!こんな原因のはずがないんだから!」翠は激しくまくしたて、手を振りかざし、爪が今にも警察官の顔に突き刺さりそうになった。一瞬にして、警察官は表情を曇らせた。「専門家を呼んで鑑定してもらった結果は、車両からの自然発火という結論です!お二人のお気持ちは分かりますが、これ以上騒ぎを大きくして警察の業務を妨げないでください……」充は翠を押しとどめ、これ以上言っても無駄だと悟ると、静かに言った。「母が取り乱して失礼しました。念のため、第三者や何者かがガレージに侵入して手を加えていなかったか、多方面に再調査をお願いできませんか」充はそう言うと、翠を引きずるように現場を後にした。二人車に乗り込むなり、翠のスマホが鳴った。相手は静香だった。「お姉ちゃん!とんでもない嫁をもらったね!あの女、放火まで平気でやるの?次は私たちを殺す気かしら?私の家を見てよ、変わり果てた姿に!あの女に好き放題させてたら、取返しのつかないことになるわよ!すぐに充とこちらへいらして。状況を説明してもらう必要があるわ!こっちだって充の考えを知りたいの。この状況、少なく見積もっても損害額は40億よ。誰が賠償してくれるの?」翠は自宅の惨状を目の当たりにし、怒りで今にも倒れそうになった。奈緒が、まさかここまでの暴挙に出るとは想像だにしていなかった。余りにも出すぎた真似だ。もはや常識を超えていた。その衝撃を受け、翠の胸には沸々と憎しみが湧き上がった。「充と私で向かっているところよ
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