ブタハシュッカテイに向かう前に、まずは宿に戻って血の匂いを落としていこう。血の匂いをぷんぷんさせたまま料理を楽しむのはちょっと俺にも難しいからな。急ぐこともないし、のんびり銀の卵亭まで財布の重さに幸せを感じながら帰る。 しかし、ここ数日収入が安定しているのはいいことだが、やはりガツンと大きい当たりに出会えていないのは確か。ガルキンの日ほどの収入は得られていないのが確実。毎日あのぐらいの収入が得られるようになるには、ワイルドボアを安定して狩れるようにならなきゃいけないな。 そのためにはもうちょっと強くならないといけない。そのために……ダンジョンに潜るか。ダンジョンのほうがモンスター密度が高いし、その分数を倒せる。モンスターの強さとの兼ね合いもあるだろうが、ワイルドボアを探し回って同時に二匹や三匹と戦うことになるよりは安全だ。 確実に一歩ずつ進んでいこう。楽して戦ってレベル上げができる方法があるならそれをやるだろうが、とりあえずそんな横道は見当たらなかったからな。例えば特別に経験値的なものが多いモンスターが出てきたわけでもないし、今のところ地道に強めのモンスターと戦うしかなさそうだ。 パナメラのダンジョンの五層へ行って、コボルトリーダーやコボルトマジシャンと戦って、手っ取り早くレベルが上がるかどうかはわからないが、現状はそれが早そうだ。 コボルトリーダーはともかく、コボルトマジシャンとは、まだ戦ったことがない。どのぐらい魔法が厄介なのか実際に戦ってみるまではわからないからな。それを味わいに行くためにも、明日はダンジョンへ行こうと思う。 考えを遮るように、夕方の鐘が鳴る。もう少しで銀の卵亭に到着するので十分湯をもらう時間には間に合うな。 銀の卵亭に到着し、メリーさんに湯をもらってそのまま部屋へ戻り、さっそく全裸になって体を拭き始める。清潔魔法を湯にかけて、体の汚れが落ちやすくなるようにしっかりと体を拭き、背中はセルフィに拭いてもらう。「今日もしっかり頑張りましたねえ。あと、背中の筋肉が目立つようになってきた気がします」「全身を使って頑張ってる結果だな。もっとマッチョになってみるのも悪くないかもし
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