「まさにそんな感じね」 うおっ! また僕の思考を読み取ったな、リリム。「突然声をかけないでくれよ、心臓に悪いじゃないか!」「ごめんあそばせ」 そうか、悪党か……そいつぁいい。 実は僕は幕末より戦国時代より鎌倉末期が好きなんだ。 そうかそうか、フフフ……目標が明確になってきたぞ。 てことはとりあえず赤松則村か楠木正成になればいいんだ。 父の名もはっきりしていて地頭職についていた則村より、辰砂の採掘権を持ち散所の長者をしていたと言われる正成の方が今の境遇的に参考になるかもな。 いいぞいいぞ、オラ、わくわくしてきたぞ! 元々この村は岩塩の採掘とダリプ酒をメインに三つのキャラバンと交易していた。 復興後はジョーのキャラバンだけになった代わりにキャラバンと一体になって、元々の特産品に木炭を加えた三品をメインに商売をする村へと変わりつつある。 これに畜産が軌道に乗れば乳製品が加わる。 専門職化が進めば様々な工芸品、民芸品として売りに出すことも可能になる。 酒はいつの時代もよく売れる商材だ。 今この村はダリプ酒のみだけど、世の中には他にも果実酒・穀物酒は存在しているわけで、この村でも作れるはずだ。 酒の歴史は人類の歴史。 この世界も同様だ。 中世ヨーロッパ風ファンタジー世界の鉄板アルコール飲料とも言える発泡麦酒。 これはフレイラで作る酒がそれに当たるとジョーに聞いている。 小麦のつもりで栽培していたフレイラが大麦の代わりにもなるなら焼酎も作れるんじゃないか? 焼酎が作れるならポモイトやマルルンでだって作れるはずだ。 前世持ちが知識を持ち寄れば酒の種類は飛躍的に増えそうだ。 もちろん発酵には適した酵母が、蒸留には大掛かりな施設が必要なんだけど。「いいことずくめね」 リリムを相手に計画を煮詰めていたらそんな風にいうので「いやいやいいことばかりじゃないぞ」とデメリットにも考えを及ばす。 こんな薔薇色
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