「人生やり直せたらなぁ……」 そう思っていたことが僕にもありました。 ありましたが……。 だからってこれはないんじゃないでしょうか? こんな状態で前世の記憶が蘇るとか、神様の仕業だとしたら「あんたバカぁ!?」って罵ってやりたい。 いいや、一発殴らせろ。 こんな切羽詰まった状態だが、現在の状況を冷静に確認分析だ。 まず、ここは村はずれの雑木林をちょっと入ったところ。 この辺は子供達がよく遊ぶ場所で僕も勝手知ったる何とやらだ。 つまり、普段は危険のほとんどない場所で、そんな林の比較的幹の太い木をできるだけ登った枝の上にいる。 僕の名前は、えーと……そう! ジャン・ロイ。 …………。 ギャバンなのかシャイダーなのか、どっちかにしろ! 混ぜたら中国系みたいじゃないか。 いかんいかん、前世の記憶に引っ張られて現世の記憶があやふやだ。 ひとまず現世の記憶だけを整理するぞ。 年齢は確か明日十五歳になるはずだ。 …………。 じゃあ、明日蘇れよ前世の記憶っ! まぁそれは今は置いとけ。 なんで僕は、こんなところにいるのか? それは、村が盗賊団に襲われたからだ。 こんな田舎の村にお宝なんてあるわけないじゃないか! って、少年としては悪態つくところなんだが、前世の思考が邪魔をする。 だよなぁ、収穫期に農村襲えば食いもんにありつけるわな。 運の悪いことに今回の盗賊団は食いもん奪うのに村人を殺す系の盗賊団だったらしく、僕は母ちゃんに背中を押される形で村を逃げ出しここまでたどり着いたわけだ。 なんだ、うまく逃げだせたんじゃん。 とか、思っているそこのキミ。 そんなわけないじゃないか
Last Updated : 2026-06-01 Read more