作戦はこうだ。 まず、少数で敵陣営に潜入し、兵糧を見つける。 で、それを焼く。 あとは逃げ戻ってくるだけ。 実に簡単だ。「『簡単だろ?』って気楽にいってるけど、潜入がどれほど難しいか判ってんのかよ、お館様」 カイジョーがお手上げポーズをとる。 確かにね、いくら三流軍だって、野営の見張りがないなんてボンクラな体制なんて僕だって思っていないよ。「難しいのは判っているよ。でも、こちらから仕掛けなきゃジリ貧なのはこっちだろ?」「そりゃ、確かにそうかもしれないが……」「と言うことで、僕についてくる人選をお願いしたい」「お館様が自ら行かれるのですか?」 何? 何か問題でも? なんて、僕が不思議そうな顔をしたらしい。 イラードは片手で顔を覆って言葉を失った。「だって、こんな決死隊、僕が率先してやらなきゃ誰が行動してくれるんだよ?」「確かにな。よし、ワシが付き合ってやろう」 と、最初に賛成したのはラバナルった。 なんか浮かべている笑みがマッドだよ。「お館様が出張るんなら、護衛につくのがあたいの仕事です」「じゃあ、オレもこの戦の近衛を仰せつかってるんだから同行しないわけにいかないな」 オギンとサビーも仲間になった。「じゃあ、四人で……」 と、言いかけたら「オレも行く」 と、手をあげたのがギランだ。 おっと? 反お館派の代表としては、僕の手柄は抑えたいってことかな?「じゃあ、この五人で行くことにしよう」 決行は四時間後、日本風に言えば「草木も眠る丑満時」ってやつだ。 イラードには門前に投石隊十人と弓兵としてサビー、ガーブラ、ザイーダ、シメイを配置してもらう。 カイジョーにはシメイを除くオーダイ、ペギー、アーシカのカシオペアメンバーとバンバ、カレン、ブンターの傭兵を白兵戦待機してもらう。 一時間
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