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乾坤一擲

Author: 結城慎二
last update publish date: 2026-09-20 06:00:55

「ルビンス」

「なにか?」

「ここの指揮を任せる。女子供を守ってくれ」

「え?」

「伝令に出せる人員がいないんだ。僕が行って撤退命令を出す間、ここを任せる」

「心得た」

 その返事を聞いて、僕もホルスを駆けさせる。

 ガーブラに率いられて退却してくる女性達とすれ違う。

「お館様」

 ガーブラが僕についてくる。

「撤退だ! イラード、弓兵を退げろ。ギラン、弓兵を援護! カイジョー、殿しんがりで退却戦!! ガーブラ、右を回って敵兵分断! 僕は左を行く」

 指示を受けたそれぞれが返答とともに行動を開始する。

 あれ?

 ラバナルは?

 僕は左を迂回し、迫る歩兵の列の横腹に突撃する。

 敵の進撃が乱れて弱まる。

 が、敵騎兵も突撃しようとしているようだ。

「ラバナル!」

「いるぞ!」

 弓隊の中に姿を見つけた。

 急いでホルスを駆る。
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