魔法使いなら魔力をチャージできるそうだけど、魔法使いは絶対数が足りない。 なぜこんなものを作ってもらったかというと道中に一箇所、グフリ族のテリトリーがあるからだ。 グフリ族は夜行性でたびたび旅人を襲うことで知られているのだそうだ。 それだけ聞くと元日本人的には討伐対象のモンスター扱いしそうなところなんだけど、彼らは縄張り意識が強く排他的なところがあるだけで、人と交易もする種族なんだそうだ。 厄介なのは人族のように明確な領域を主張しないところ。 ぶっちゃけその時の気分でテリトリー主張するってことだ。 前の日に問題なかったところで次の日には襲われたり、以前襲われた場所で「ここはテリトリーじゃないから」と気さくに語らったりするという。 領土意識が明確な人族には理解しがたいはた迷惑なテリトリー意識だけど、それが異種族交流というやつだと言われれば仕方ない。 前世でも野生動物とはそういう折り合いでやっていた。 ここでは言語による意思疎通ができる存在が人族以外にいるだけ。 ホルスに乗っていれば一日で隣村までつけるんだけど、視察も兼ねて今日は第一宿場町で一泊することにしている。 途中で街道整備のカイジョーたちと出会って以降はびっくりするくらい道幅が広くて進みやすい。 いやあ、いい仕事してますねえ。 まだ日の高いうちに到着すると十七人総出で出迎えてくれた。 宿場町とはいうが、立派すぎる宿が二つあるだけの総人口四家族十七人の集落だ。 街道整備の作業員も逗留しているが、さっき会ったばかりだし彼らはまだ帰ってきていない。 まだ、役割の割り振りもできていないようで、みんなで手分けして仕事をしている。 まぁ、僕らが最初の客なんだから当然か。 宿賃も設定してないくらいなんにも決まっていなかった。 この世界、村々では村長の家に泊めてもらえることもあるようだけれども基本的に旅は野宿のようで、「宿」があるのは大きな町くらいなのだとルビンスが教えてくれた。 あ・こりゃだめだ。 僕は急遽前世知識とオギンの
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