彼女は目を閉じ、彼の愛撫に身を委ね、永遠に失われたと思っていた感覚を再び感じ取った。快感は、潮が引いてはより力強く戻ってくるように、波のようにゆっくりと、幾度となく押し寄せてきた。彼女は偽る必要も、役を演じる必要も、無理強いする必要もなかった。ただそこに存在し、心を開き、信頼すればよかったのだ。そして、この信頼、この絶対的な信頼こそが、最も強力な媚薬だった。二人の体が一つになった時、それは征服ではなかった。それは出会いだった。勝者も敗者もなく、支配者も被支配者もいなかった。ただ、互いを自由に、完全に意識的に選び合った二つの存在が、肉体を通して、呼吸を通して、抑えきれないうめき声を通して、そして唇の端に浮かぶ微笑みを通して、その選択を祝ったのだ。その後、二人はしわくちゃのシーツの上で指を絡ませながら、横たわった。呼吸は次第に落ち着いていった。窓は開け放たれたままで、夜の香りを帯びた新鮮な空気が部屋に入り込んだ。静寂は深く、遠くでナイチンゲールの歌声がかすかに聞こえるだけだった。「大丈夫かい?」しばらく間を置いて、ジュリアンは尋ねた。「ええ」と彼女は答えた。「今の私よりずっといいわ。生きているって感じる。」彼女は、自分自身も驚くほどの強い意志を込めてその言葉を口にした。生きている。それだけだった。何年も強制的に眠らされ、恐怖と悲しみで体が麻痺していた後、彼女は再び体が震え、脈打ち、存在しているのを感じた。彼女の体はもはや牢獄ではなく、意のままに操られる対象でもなかった。それは完全に彼女のものであり、彼女は今、愛する男性にそれを自由に捧げたのだ。この捧げ物、この自由は、彼女を深く、ほとんど厳粛な喜びで満たした。
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