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この想い、はじめて?

Auteur: 朱音小夏
last update Date de publication: 2026-06-23 06:38:55

ご馳走を母と二人でたいらげ、風呂に入って自室へとやって来ると、璃亜はベッドにダイブした。朝、痴漢にあったと思ったら、校内カースト上位の楼に助けられ、何故かひどく懐かれた。そして、学校から帰って来ると、母が再婚すると言うビッグニュース。なんだかジェットコースターの様な一日であった。...そう言えばLINEよこすように言われてたな。璃亜はベッドから起き上がると、机の上に置いたカバンからペンケースを取り出し、中からIDの書かれた紙を手にすると再びベッドへと戻る。

「えーと...?ID検索っと。...あった。」

検索した際出てきたのは、可愛らしいポメラニアンのアイコンで"ROU"との表示が。璃亜は思わず、「可愛いとかギャップ(笑)」と吹き出してしまった。そのまま友達追加しトーク画面を開くと、「雛形です。今日はありがとう。」と送信した。すると秒で既読がつき、そのまま通話がかかってきた。

「っも、もしもし?」

「もしもし、雛形?LINEくれてありがとう。すごい嬉しかった。今は何してたの?」

「えっと...もう少ししたら勉強しようかと思ってたところ。」

「ハハッ。雛形は真面目だな。流石学年一位。オレも見習わないと。」

緊張はしていたが、楼の柔和な態度に安心をしきっていた。

「蔵之君は明日も部活?」

「そ。夏の大会に向けてね。こう見えて全国常連なんだよ?」

「それは知ってるよ。学校で表彰されてたじゃん?でも凄いなぁ。文武両道って蔵之君の事言うんだなぁ。」

「そうかもね(笑)」

否定をしない楼に璃亜は思わず吹き出した。そんな璃亜に楼は、「あれ?オレ何か変な事言った?」と笑いながら言った。

「蔵之君、イケメンで人気者なのに面白い事も言うんだね(笑)」

「イケメンかなぁ?雛形にそう言われるのは嬉しいかも。」

「...蔵之君って人たらしって言われない?」

思わず、思っていることが口からポロリと出た。取り繕うとしたが、時すでに遅し。バッチリ楼の耳に届いてしまった。

「人たらしだなんて酷いなぁ(笑)オレこう見えても硬派だよ?」

「ホントかなぁ?キラキラの陽キャだからなぁ...。どうして陰キャの僕に構うのか分からないし。」

「陽キャとか陰キャとか関係ないよ?オレは雛形だから仲良くしたいだけ。」

...よくもまぁ、恥ずかしげもなくこんなセリフを言えたものである。モテる人間はやっぱり違うなぁ。そんな事を思っていると、スマホの向こうから楼を呼ぶ男性の声が聞こえて来た。

「ごめん!親父が呼んでるからこれで。また、いつでも気軽にLINEしてよ。オレもするし。ね?」

「わかった。それじゃおやすみ。」

そう言って通話を切った。璃亜はなんだか心臓がバクバクと言って落ち着かない。こんな思いを抱くのは初めてだ。...本当に?これが初めて?なんだか初めてじゃない気がする。なんだか酷く切ない思いをした記憶が...。そんな事を考えていると、急に眠気が襲ってきて勉強をする暇もなく眠りについた。

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    ご馳走を母と二人でたいらげ、風呂に入って自室へとやって来ると、璃亜はベッドにダイブした。朝、痴漢にあったと思ったら、校内カースト上位の楼に助けられ、何故かひどく懐かれた。そして、学校から帰って来ると、母が再婚すると言うビッグニュース。なんだかジェットコースターの様な一日であった。...そう言えばLINEよこすように言われてたな。璃亜はベッドから起き上がると、机の上に置いたカバンからペンケースを取り出し、中からIDの書かれた紙を手にすると再びベッドへと戻る。「えーと...?ID検索っと。...あった。」検索した際出てきたのは、可愛らしいポメラニアンのアイコンで"ROU"との表示が。璃亜は思わず、「可愛いとかギャップ(笑)」と吹き出してしまった。そのまま友達追加しトーク画面を開くと、「雛形です。今日はありがとう。」と送信した。すると秒で既読がつき、そのまま通話がかかってきた。「っも、もしもし?」「もしもし、雛形?LINEくれてありがとう。すごい嬉しかった。今は何してたの?」「えっと...もう少ししたら勉強しようかと思ってたところ。」「ハハッ。雛形は真面目だな。流石学年一位。オレも見習わないと。」緊張はしていたが、楼の柔和な態度に安心をしきっていた。「蔵之君は明日も部活?」「そ。夏の大会に向けてね。こう見えて全国常連なんだよ?」「それは知ってるよ。学校で表彰されてたじゃん?でも凄いなぁ。文武両道って蔵之君の事言うんだなぁ。」「そうかもね(笑)」否定をしない楼に璃亜は思わず吹き出した。そんな璃亜に楼は、「あれ?オレ何か変な事言った?」と笑いながら言った。「蔵之君、イケメンで人気者なのに面白い事も言うんだね(笑)」「イケメンかなぁ?雛形にそう言われるのは嬉しいかも。」「...蔵之君って人たらしって言われない?」思わず、思っていることが口からポロリと出た。取り繕うとしたが、時すでに遅し。バッチリ楼の耳に届いてしまった。「人たらしだなんて酷いなぁ(笑)オレこう見えても硬派だよ?」「ホントかなぁ?キラキラの陽キャだからなぁ...。どうして陰キャの僕に構うのか分からないし。」「陽キャとか陰キャとか関係ないよ?オレは雛形だから仲良くしたいだけ。」...よくもまぁ、恥ずかしげもなくこんなセリフを言えたものである。モテる人間はやっぱり違うなぁ。そん

  • 前世で悲劇の恋をしたら、現世で義兄弟として再会しました。   掌で踊れ

    あれから何とか午後の授業をこなし、璃亜は図書委員の仕事に向かおうとした。その時、楼が声をかけて来たのだった。「雛形、これから図書委員?」「あ、う、うん。蔵之君は部活?確か弓道部だったっけ?」「!知っててくれたんだ。...嬉しい。」「そ、それで何かあった?」そう問いかける璃亜に楼は耳打ちをした。「電車、まだ怖いでしょ?オレ一緒に乗るから。帰り玄関で待ってて。」「!」璃亜は囁かれた耳をバッと抑え顔をリンゴの様に真っ赤にした。そんな璃亜の様子を微笑ましそうに楼は見やると、「また後でね。」と声をかけ去って行った。「ぼ、僕どうしちゃったのかな...?」自分の気持ちに整理がつかないでいると、同じ当番の生徒が呼びに来た。そして放課後の業務を終わらせると時刻は18時。蔵之君、部活終わったかな...?と考えながら玄関へと行くと、そこにはスマホを弄っている楼の姿があった。なので、急いで靴を履き替えると、楼の元へと行き「蔵之君!」と声をかけた。すると、楼はスマホから顔を上げ、嬉しそうな顔を璃亜へと向けた。「図書委員お疲れ様。忙しかった?「蔵之君も部活お疲れ様。今日なんて暇だよ。中間終わったばっかりで試験勉強する人もそんなにいなかったし。」そんな会話をしながら駅へと向かう。駅には仕事帰りのサラリーマンがわんさかと溢れかえっていた璃亜は思わず立ちすくんでいると、楼が手を握りながら「大丈夫。」と言ってくれたので、その言葉を信じるように電車へと乗った。「それにしても、明日休みでよかったなね。電車乗る必要がないし。あ、もしあれなら月曜からも付き添うけど...」「い、いやいや!流石に悪いって!それに毎日されてるわけじゃないし!」「でも...」断っていると、楼の頭の上に犬耳が見え、項垂れているように見えた。...なんだか罪悪感が芽生えてくる...。「だ、だって蔵之君朝練とかもあるでしょ?僕に無理に付き合うことないって!」「...じゃあせめて、朝と夜。LINE頂戴?それで元気になるから。...元気になるとはどういう事だろう?と思っていると璃亜の家の最寄り駅に着いた。「それじゃあ、ぼくはここで。...送ってくれてありがと。」「!どういたしまして!あ、でもLINEは頂戴ね!」...まるで重い彼女の様だな...。そう思いながらも、楼と仲良くなれたのが嬉しくてルンル

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