LFの深まる真意も知らず、ヒョンシンは目の前のケーキを見てただ純粋に喜んでいた。彼女は丁寧にケーキを切り分けてLFに勧め、自分も一品を優雅にフォークですくって口に入れた。「こんなくだらないことが、そんなにしたかったのか」「すごく幸せですね」「エス、生まれてきて楽しいか?」LFの突然の問いに、ヒョンシンのフォークが空中でピタリと止まった。意外な質問だったのか、しばらく深く考え込んでいた彼女が、やがてゆっくりと言葉を紡いだ。「意味のある人生を送ろうと努力しています。死ぬことは怖くありません」その瞬間、LFの瞳が怪しく光った。しばらく奇妙な表情を浮かべていた彼は、納得したように軽くうなずいた。LFはふっと笑ってシャンパンを飲み干し、グラス越しにヒョンシンをじっと見つめた。= = =LFとこれほど余裕のある穏やかな時間を過ごせるなんて。今日が自分の誕生日だからだろうか。普段とは違い、過剰なほど優しい彼の態度にヒョンシンはむしろ戸惑うほどだった。「エス、俺についてきたことを後悔していないか? 悔しくないのか?」「後悔していません」LFがゆったりと足を組み替え、上体を起こした。姿勢を正した彼はヒョンシンをじっと凝視した。「そんなキラキラした目で、頭の中は別のことばかり考えながら言われても、あまり響かないな、エス」さすが鬼のような男だった。自分の本音をすべてお見透しにするLFの視線に、ヒョンシンは空気が抜けた風船のように乾いた笑いを漏らした。緊張が解けると、腹の底深くにしまい込んでいた気だるい本心が、ついに口をついて出た。「任務を遂行していてLF先輩と一緒にハデスに出会い、黄泉の道へ旅立つことになっても、恨みはしません」たとえ自分の夢をすべて果たせなくとも、生きるプロセスだけは後悔なく熾烈に過ごしていたため、ヒョンシンは満面の笑みを浮かべた。「お前は本当にその口が問題だ。俺の進む道がどこなのか、究極的に何をしようとしているのかも全く分かっていな
Last Updated : 2026-08-16 Read more