第51章:相棒!! デイモンの視点 部屋は薄暗かった。ダフネによれば、彼の体調にはちょうどいい温度らしい。 まさに「悪魔の名を出せば」という具合に、彼女はいなかった。おそらく、神のみぞ知るどこかの場所で、ほこりまみれの古い本に埋もれているのだろう。 どうでもよかった。むしろ、彼女がいないことに感謝していた。何をすべきか、すべきでないか、と私に小言を言う彼女がいないのだから……。くそ、今の俺には、一体何をすべきかさえわからなかった。 ただ、彼に会いたかっただけだ。 規則正しく上下する胸の起伏だけが、彼がまだそこにいて、かろうじて息をつないでいることを示していた。顔は横を向いており、唇はわずかに開いていた。かつては輝いていた肌は、今や血を渇望しているかのように青白くなっていた。 だが、何があっても、彼は私が初めて彼を見たあの日と同じくらい美しく見えた。ベッドに横たわり、とても安らかな表情を浮かべている今も。 こんな姿を見るだけで、理由もなく胸が締め付けられた。 忠実な番犬のように唸り、跳ね回っている彼の狼を刺激しないよう、私は椅子を彼のそばにできるだけ近づけた。 「お前のせいで、すべてが複雑になってしまった」と、私は特に誰に向けてもいないように呟いた。「お前は囚人であり、駒であり、私のペットであるはずだったのに……」 私は膝に拳を食い込ませた。「でも今、息をするたびに痛みを感じるし、取る行動の一つひとつが君に影響されている。君のことを考えずに眠ることさえできない」 私は数え切れないほどの戦いを戦い、瞬き一つせずに殺し続けてきた。だが、なぜ単なるペットの生死をこれほど気にしてしまうのか? なぜこの子だけは違うのか……まるで、俺は正気を失いかけているようだ。 「だって、あいつは俺たちのマ…だ」俺は頭の中からダックスの存在を遮断し、無理やり思考の外へ追い出した。 喉が締め付けられるようだった。 ベルトに差し込んでいた銀のナイフを、俺は下を向いて見つめた。 「彼の体は、普通の狼のように治っていない」ダフネの声が頭の中に響いた。まるでその哀れなものが自分の問題の原因であるかのように、俺はナイフの柄を握りしめた。 俺の血か? アルファの血には、死の淵にある傷さえも蘇生させるほどの強力な治癒力がある。それは、普通の狼人間が持つ自己治癒能力よりもは
Zuletzt aktualisiert : 2026-08-31 Mehr lesen