*** 「……はぁー…、すごいキラキラな青春…。きっと生きていたら、ボクたちこんな出逢いだったかもしれないね…」 ボクは二人で作ったこのifの世界にうっとりとしていた。 「素敵だね…。智也くんなんてまるで少女漫画から抜け出てきた男の子みたいだった」 「いやいやトラだって!人を寄せ付けないオーラ持ってるイケメン男子なんてなかなかいないだろ?ただな、本当のトラそのままだと思うぜ」 「それは言い過ぎだと思うけど。周りに対して『ボクのことに触れないでくれ』と思ってたのが、寄せ付けないオーラになっていたかもしれない…」 「そこは頑固なんだな、ふははっ」 「あ、そうだ、LINEで『忘れ物持ってきて』って、これボクが行かなかったらどうするつもりだったの?留学前日だなんて急過ぎる!自分勝手!ボクならホイホイ行くと思ったんでしょっ!?」 ボクはムッとした顔を智也くんに向けた。 「こらこら、もしもの話で怒んなよ!まぁ、もしもトラがあの場に来なかったとしても、どっかで必ず『好きだ』って伝えるぜ。どんな出逢いだったとしてもオマエは特別になったはずだから」 「う〜っ、カッコ良くてズルいな!ボクだって『好き』って伝える」 智也くんの頭に顔をぎゅっとくっつけた。 「まぁ、もしもの話はちょっと綺麗過ぎる気はするけどな!」 「でもきっとさ、智也くんとなら絶対こうなるよ。恋する運命なんだよ」 「オレもそう思うぜ。幽霊にして恋に落ちたわけだしな。もし現実に生きてたら当たり前だな」 二人とも、幸せな笑顔だった。 ボクらは指を絡めて手を繋いだ。 どんな世界であっても、二人ならこうして手を繋ぐ未来があると信じられる。 「ねぇ…、ボクたちちょっと変わった出逢いだったけどさ、良かったよね」 ボクは噛み締めるように言葉にした。 「そうだな。トラが『ボクとエッチしてください』って思い切って言ってくれて良かったぜ!ふははっ」 「それはもう、血迷い過ぎだった〜」 「あの時は相当驚いたけどな!まぁ願ったり叶ったりだったからな、ふふふ」 恥ずかしさにボクのむくれた頬を指先で摘むと、嬉しそうにプニプニと何度も挟んだ。 智也くんと出逢ってまだ数ヶ月だと言うのに、随分経っている気がする。それくらい濃密な時間を智也くんと一緒に過ごしてきたってことなんだろう。 ボ
Last Updated : 2026-09-28 Read more