ホカホカになってお風呂から出てきた智也くんが神妙な面持ちでボクの前に正座をした。 「どうしたの?智也くん?」 「あのな…、オレ、…Domに目覚めたかもしれん!」 「ええ?DomってSMで言うSみたいなものだよ?この前だって、やっぱりSubはオレが!みたいに言ってたよね?」 「わかってる。でもな、影山くんに借りたマンガ読んでたら、オレの中にあるDom性がフツフツと湧いてきた気がしてるんだ」 「う〜ん…。でも、猫なの?」 「そうだな、そこは譲れないとこだからな」 何やら格好付けて返ってきた。 「Domで猫なんだ…?」 ボクは顎に手を当て目をパチクリさせた。 「そう、Domで猫」 「ふふふ、本当に?」 ボクは真面目そうな智也くんの顔を見て笑ってしまった。 「だからさ、試しにもう一度オレにDomをやらせてくれ!」 智也くんは正座し祈るように手を合わせボクに懇願した。 「ふふふ、しょうがないな。いいよ。この前ボクおすわり上手だったでしょ?Subやってあげる」 そんな話からいつもとは逆転のプレイが始まった。 「まずは、そこでStay」 この狭い部屋でわざわざボクは部屋の隅に追いやられ、コマンド通り大人しくそこに留《とど》まった。 智也くんは数歩先のベッドに座った。 「トラ、Come!」
최신 업데이트 : 2026-09-08 더 보기