「せっかく新調するんだから……。僕は結葉のビキニ姿が見たいな? ――ね、ホルターネックになってるこれとか可愛くない?」 言いながら偉央が手にしたのは薄花色の、明るく薄い青紫系のビキニで。 首元で紐を結ぶホルターネックタイプになっていて、胸元も、まるで真ん中でカップとカップを繋ぐように結んだデザインになっていた。 真ん中の結び目はあくまでも飾りで、解けたりする心配はなさそうだった。 お腹こそ少し露出してしまうけれど、幸いなことに胸を覆う部分とはセパレートになった下は、短いスカートを巻きつけたように見えるフィッシュテールのキュロットで、上にも透け感のある白色のボレロがセットになっていた。 ボレロを羽織れば、胸元や二の腕もカバー出来るデザインで、奥手な結葉でもこれなら、と思えるギリギリの仕様になっていた。 それを一発で見つけ出して自分に勧めてきた偉央の審美眼に、結葉はただただ驚かされるばかり。「他のほど露出が多くないし、これなら結葉でも着られるでしょう?」 試着しておいで?と促されて、結葉はこの水着を購入する以外の選択肢は残されていないことを悟った。*** お店で露出度の高いたくさんの水着が並んでいるのを見た時には、「これなら私でも大丈夫かな?」と思えたのに。 結葉は買った時のまま、タグだけはとりあえず外して仕舞い込んでいた水着を袋から取り出して、頭を悩ませる。 手に取って広げてみると、存外布地の面積が少ないように見えるのは気のせいだろうか。 店舗では安心材料に思えた透かしの白ボレロも、丈が胸の下までしかないとても短いもので。 しっかり着たところでお腹が丸出しになってしまう!と思った。 その中にあって幸いなのは、下に履くボトムが、臍下からのデザインではなく、お臍の上あたりにウエストのゴムがくることぐらい。 実質
Last Updated : 2026-07-25 Read more