(なんか急に仲良くなってない?) 競うように(実際競っているのだが)牛頭天王狩りに加わった鬼嶋と剣城さんを横目に見ながら、わたしも負けじと牛頭天王をぶっ飛ばす。正直なところ二人が参加してからはすっかり乱戦状態で、もうカウントなんていい加減なのだが、それでも負けたくはないのである。 それは、たぶん100体目の牛頭天王を討伐したときだった。 ――〽ひゃららら~ ひゃらら どんどんっ ちんちん どんどんっ ちんちん ひゃららら~♪ どこからともなく、お神楽のようなBGMが流れてきたのだ。 ぴしゃぁぁぁぁああああん! ごろごろごろごろ…… 続いて雷鳴。 激しい閃光に、一瞬視界が真っ白に染まる。「な、なに……?」 薄目を開けて見た光景は、それまでとはまるで様子が変わっていた。 板敷きの小屋の中に、見慣れない木製の機械がところ狭しと並んでいる。 横木に何本もの糸が張られ、その先には作りかけの布。 これは――機織り機? それらが、無人のままかたんことんと規則正しい音を立てている。「転移の罠だね。罠は踏んでないから、条件達成型の――」 と、キリ先輩が言いかけたときだった。 がっしゃぁぁぁあああん! べちゃっ 吹き抜けの屋根板が突き破られ、赤黒い物体が降ってきた。 物体はべちゃりと重く湿った音を立て、辺りに赤黒い液体を撒き散らす。 血だ。 そして、赤黒い物体の正体は――「なんだよあれ……、もしかして馬か!?」 乗り物つながりなのか、鬼嶋がいち早く気がついた。 それは全身の生皮をひん剥かれた馬だったのだ。 はっきり言って、グロすぎる。 Yourtubeで配信したら一発BAN確定の代物である。「機織り小屋に、生皮を剥がれた馬の死体。これはひょっとして――」 どがしゃぁぁぁああああん! どどんっ またしても、キリ先輩の言葉が騒音でかき消される。 屋根の穴から降ってきたのは、髭面の大男。 蓬髪をライオンのたてがみのように生やし、額には金の冠。 裾のほつれた白い貫頭衣の腰を、朱色の布で縛っている。 大きさも雰囲気も関帝廟で見た張飛ゴーレムに似ているが、たくましい腕に握られた獲物は蛇矛でなく青銅色に輝く直剣。 一体こいつは――「がははははは! 我は建速須佐之男! |伊邪那岐命《イザナギノ
Terakhir Diperbarui : 2026-07-13 Baca selengkapnya