All Chapters of 『追放された聖女と呪われた竜王の契約結婚』: Chapter 61 - Chapter 70

116 Chapters

第61話 中立都市へ行く前に、私は「聞かないこと」を決めました

エレナ・ロスティアと中立交易都市ラウネで会える可能性が高くなった翌朝、ミオは王城の小会議室で、机いっぱいに広げられた質問案を見ながら頭を抱えていた。最初は、それほど難しい作業ではないと思っていた。三年前の召喚の日、エレナは中央神殿の地下にいた。白い棺を実際に見て、「まだ早い」「門を開くな」という声を聞き、七つの環状紋のうち外側の一つが閉じるところも目撃している。召喚直後の祭司長の言葉も覚えており、「我々があの娘を選んだのではない」「境界反応が先だ」と聞いたという。ならば、本人に会って一つずつ確認すればいい。そう考えていたのだが、ザラとアルクが作った質問案を実際に並べてみると、軽く三十項目を超えていた。「これ、面談じゃなくて尋問になりませんか?」ミオが言うと、アルクは真顔で紙を見直した。「情報収集という意味では、この程度は確認したいところです」「でも、最初から最後まで聞いたらエレナさん、たぶん帰りたくなりますよ」「その可能性はあります」「あります、じゃなくて」向かいに座ったザラも、資料をめくりながら少し苦い顔をする
last updateLast Updated : 2026-09-30
Read more
PREV
1
...
56789
...
12
SCAN CODE TO READ ON APP
DMCA.com Protection Status