Home / 恋愛 / 俺がラスボス? / 21.魔力、魔法とは

Share

21.魔力、魔法とは

Author: 犬畜生
last update publish date: 2026-09-02 10:04:53

資料室で丸一日調べ物をした次の日。

「さて今日は闘気だな。正直ワクワクしてる」

「え?そうなの??私はよくわからないなぁ」

やはりこれは男の夢。いやロマンと言ってもいいのだろう。女にはわからんのだよ!

「まぁ旅をする上で必要になるだろうし頑張ろうな」

「それはそうだね!」

「こちらの部屋になります」

今回ももれなくルーナさんに案内してもらった。

本当に色々助かってるよな。

良い人だよ。

たまにニマニマしてくるけど。

ルーナさんが扉を開け声をかける。

「ゼノンさんいらっしゃいますか?」

「おー。ルーナの嬢ちゃんいらっしゃい」

部屋の中から返事が聞こえてくる。

「お。その二人が今回の異世界人だな?私はゼノン。よろしく!」

部屋の中から出てきたのは…額から角の生えた人?だった。

「よろしく頼む。俺はユウキだ」

「私はハルです!…角生えてるー!すごーい!」

こういう時ハルはすごいと思う。

思ったこと口に出せるって言うか出ちゃうって言うか。

「ハッハッハ。元気なお嬢ちゃんだな!この角は本物だぞ?俺は竜人族だ」

おっ。新しい異世界ファンタジー要素来た!

昨日調べ物した中でこの世界の人種は調べていたが…。いきなり会えるとは。

てっきり闘気についても精霊が対応してくれると思ってた。

「竜人族…ってことは竜…ドラゴンもやはりこの世界には存在するのか?」

「かなり数は少ないがな。俺たち竜人族は古代に竜から血を分け与えてもらった者たちの末裔だ」

おー。ファンタジーだ!

「さて闘気を学ぶって事で良かったんだよな?」

「はい!ちなみに闘気ってなーに?」

ハルの質問が飛ぶ。

「よし。じゃあ闘気が何なのかから説明しよう。まずは見せてみるか。…ハッ!」

ゼノンさんが気合いを入れると身体からオーラが立ち上る。

「おー。なんかよく分からないけどすごーい!」

感想がバカっぽいぞハル…。

「このオーラが闘気そのものだな。これで何が出来るかって言うと、大きく分けて3つある。何だかわかるか?」

「えーわかんないよー」

3つか…。

「そうだな…身体強化は何となくわかる。あと2つか」

「おー。そうだな。身体強化はその通りだ。根本的な肉体の強化だな。ちなみにその場合今の俺のようにオーラを纏う必要はない。この纏っている状態が2つ目。オーラその物が武器にも防具にもなる」

「なるほど。身体強化は身体の中で闘気を使うって感じか?」

「その通り!ユウキなかなかスジがいいな!」

「ユウキすごーい!」

まぁ昔から漫画とかゲームとか大好きだったからな。子供の頃からこういうの憧れてたからこそ…だな。

ちょっとオタクっぽいから大きい声で言えないけど…。

「それで3つ目は何なんだ?」

「あぁ。まぁ2つ目に近いっちゃー近いんだが、この纏ったオーラを放つんだ。こんな感じで…はっ!」

ゼノンさんがかざした手から闘気の塊が放たれる。

部屋の奥にある的に当たり爆発を起こす。

「すごーい!!ねぇ?ユウキ?凄いよ!!あれ!」

「あぁそうだな」

「さて闘気で出来ることはこんな所だが、じゃあ闘気ってのは何なんだって話だな。ちなみに魔力はもう学んだんだよな?魔力って何か学んだか?」

おっと。ゼノンさん見た目はなかなかごっついThe戦士って感じだけど意外と論理的というか知的な感じなのか。

「いやそれは学んでいないな」

「そうなのか。マリクの奴ちゃんとそこから教えないから時間がかかるってアレだけ言ってやったのに…」

「時間がかかる?」

「あぁ。感覚だけで教えようとするから1週間、1ヶ月とかかってしまう奴が多いんだよ。魔力とか存在しない世界から来てる奴にいきなり魔力を感じてみよう!って言ったって出来るわけないだろうに」

へー。感覚だと時間かかるものなのかぁ。

「私できたよ!」

そうなんです。ここに感覚派の天才が居るのです。

「お、そうなのか?1日2日ぐらいか?」

「15分ぐらいだ…。でそこからすぐに属性付けるところまでできていたよ」

「…え?…嘘だろ?2人の世界は魔力あったのか?」

「ん?無いぞ」

「となるとその嬢ちゃんがセンスの塊だったってことか」

「嬢ちゃんじゃないよー!ハルだよー!」

「悪い悪いハル。まぁハルには理論的な説明いらないかもしれんが闘気と魔力が何なのかってのは知ってても損はないからな」

それは確かにそうだな。昨日の調べ物ではそこは調べなかったしな。

「じゃあよろしく頼む」

「おう。まずは魔力。これは人の体内にもあるがどちらかと言うと世界中に充満しているものだ。空気中とか、後は魔力を宿した武具とかもあるな。魔物も魔力は持っている。。元々どこから来たかはわからん。そして体内の魔力と空気中や、魔力を宿した武具の魔力と掛け合わせて魔法を使うってことだ」

「つまり自身の魔力と他の魔力を掛け合わせることが魔法になるってことか?」

「まぁもっと細かく言うと色々あるが、そんな感じだな。2人適正のある属性がどちらかと言うと自身の中の魔力。でも自身だけの魔力だと魔法にならず、空気中の魔力と掛け合わせることで属性を持たせた魔力つまり魔法になるってことだな。まぁ逆でも出来るのだけどな」

何となく身体で理解していたものはその逆の方だったんだが…。

まぁもう出来るようになってるし深く考えなくてもいいか。

「そして闘気。これはまず物には宿らない。魔物も持たない。生命力のあるものだけが持っている」

「魔物には生命力がないのか?」

「いい質問だ。魔物ってのはどちらかって言うと精霊に近い存在だな。つまり魔力生命体ってことだ。だから精霊も闘気は使えない。ただし魔力についてはとても強い。魔物も魔力は強いが殆どの魔物は知能が無いからか、魔力を掛け合わせて魔法にするってのはできないと思っていい」

「なるほどな。でも思っていいって言うのは何か含みがあるな?」

断言してないってことはそう言うことなんだろうな。

「本当にお前の世界には魔力も無いのか?」

「あぁ。魔物も居ない。闘気もないな」

「マジかよ…。にしては理解が早すぎるぞ。お前の言う通りだ。基本的にはない。だが知能が高い魔物も中にはいるんだ。そういう魔物は魔法も使う。…いや正確に伝えた方がいいな。魔法とは違うが同じようなことをしてくる。だな」

魔法と同じようなもの…か。

んー。当てたいなぁ。

「…ブレスか?」

「ユウキー。魔物が腕輪してるの??ユウキとお揃い?」

「ハルそれはブレスレットを言ってるんだな?そうじゃないよ。…そうだな。ドラゴンとかが口から吐く炎とかだな」

「あー!なるほど!」

ハル…。なるほどじゃないんだよ。この子大丈夫か?

まぁ可愛いしいいか。…いいのか?

「何度も言うのもアレだがお前本当に何なんだ?その通りだ。ブレスとかがそうだな。まぁ口から吐くものだけではないけどな」

おー。合ってた。まぁゲームとか漫画ではよくある話だからな。

「まぁそういうことを想像できるものが元の世界にもあったんだよ」

「そうなのか。まぁわかってるならいいか。では次は闘気についてだな」

Continue to read this book for free
Scan code to download App

Latest chapter

  • 俺がラスボス?   50.タリス再び

    これまで二回同じベッドで寝た事はあった。 だが二回とも寝ている間にハルが入り込んで来た為、実質俺にとっては今回が初なのと変わらない。 結論。 寝られるか! ハルもハルでさっさと寝息をたて、 寝返り打ってどんどんこちらに近づいてくる。 挙句の果てには背中に抱きつく始末。 生殺しにも程があるわけですよ。 という訳でほとんど明け方ようやく眠りに着いたため寝不足なんです。 「ふぁぁぁ」 俺はタリスへ向かう道のりで大きなアクビをしていた。 「眠そうだねぇ。大丈夫?」 ハルが俺の顔を覗き込んでくる。 「まぁ少しは寝れたし。元の世界の時は毎日三時間睡眠だったから問題はないよ」 「そっか。あの頃のユウキ疲れ果ててたもんね。会う度に大丈夫かな?って思ってた」 二人で会話をしながら歩いていくと、 何体か魔物が現れる。 姿を見たハルが、 「この辺の魔物もなんか懐かしい感じだねぇ」 「ほっ!...ほんの数日ぶりなんだけどな。...はっ!」 魔物を剣で倒しながら俺も答える。 タリスを出てラキアへ向かい、今日戻ってくるまで5日程。なのに何かとても久しぶりの感覚。 んー。やっぱりラキアの出来事が大きいからかなぁ。 「タリス着いたらとりあえずはペガサス亭?」 「とりあえずも何もタリスでの俺達の家みたいなもんだからな」 「そーだね!...トオルさん達元気かなー?あ、そーだ。ユウキ一つ聞いておきたいことがあるんだよね」 ハルが俺の顔を覗き込んで質問をしてくる。 「どうした?」 「あのね。...ナツキちゃんに私達のこと話してもいいかな?タリスにいる間色々相談乗ってもらってたから...」 「ん?俺達のこと?んー。まぁ隠す必要もないし。いいけど...。相談ってなんの?」 俺の返事に対し、ハルがジト目になる。 「鈍感王子様のこと。...そーゆーとこだよ?」 「あ、そういう事ね。あー。あの時のガールズトークの時ね。あ...そーか。恋バナってそーゆーことか。...俺の事話してたってことか」 今更気づく俺。 あー。そう考えると... 皆がニマニマしてたのってそーゆーことか。 「今更?私結構わかりやすかったと思うよ?なんで気づかないかなぁ」 「いやいや。ハルだって俺のに気づいてなかったじゃん?お互い様でしょう?」 「ユウキは...誤魔化して

  • 俺がラスボス?   49.プリキャリ

    翌朝。 目を覚ました2人は朝食を済ませてエストへ向かった。 「指輪楽しみだねぇ!」 「あぁそうだな」 もう自然と手を繋いで歩くようになった。幸せだ。 エストに着くとあの店員さんが迎えてくれた。 「いらっしゃいませ!...手を繋いでおる...付き合っていないのに...あぁはよ付き合え...」 なんかまたトリップしてらっしゃるね。 まぁこれにも慣れたな。 「...あのー?指輪出来てますか?」 「...あぁもう明日からこの二人を見れないなんて...何を楽しみに生きていけば.....」 「おーい。戻ってきてくださーい」 「はっ!...コホン。失礼致しました。指輪出来ていますよ!...こちらになります。こちらの黄色い石がダメージ軽減、紫色の石が治癒効果向上のものとなります」 店員さんが説明してくれる。 説明を受けた指輪をハルが受け取る。 ん?なんでハルが受け取るの?俺のだよね? 「ありがとうございます!...ユウキ。手を出して」 ...え?まさかの?これは?もしや? 言われるがままに手を出す。 「ちーがーうー!なんで右手を出すの?違うでしょ!」 「彼氏さん...それはダメですよ!せっかくの雰囲気を壊してますよ!やり直しです!」 はい。二人からめっちゃ怒られました。 いや左手かなって思ったんだけどね。 そして彼氏じゃないのよ。彼氏じゃ。 「ご、ごめん」 「...コホン。ユウキ。左手出して」 「あ、そこからやり直すのね。...ごめん。はい」 サラッと左手って言われました。 「ユウキいつもありがとう。これからもよろしくね!」 ハルがそう言って俺の左手の薬指に指輪をはめる。 「あー!こんな!こんな幸せな瞬間に立ち会えるなんて!式は!!式はいつですか!!子供!子供は何人ですか!!」 なんか1人おかしなテンションの人いるけど放っておこう...。 「ハル...。こちらこそありがとう。これからもよろしくな」 「へへ。なんか照れるね。」 「そうだな」 「キスは!?ここでキスではないのですか!!?」 「...コホン。店員さんもありがとうございました」 「...はっ!...失礼致しました。尊さが限界値を超えていたようで...。またいらっしゃって頂けることをほんっとうに!心から!お待ちしておりますっ!」 力の入り方おかしい

  • 俺がラスボス?   48.ラキアの夜

    「こちらは彼女さんと同じ指輪の男性用になります」 そう言って店員さんが指輪を出してくる。 ...彼女さん。いい響きだ。彼女ではないんだけども。 「効果は同じで風と火の効果を若干高めるものですね」 「うーん。デザインはもちろん同じだからそれはいいんだけどなぁ」 ハルは何か思うところがあるようだ。 「何か違うのか?」 「んー。デザインはいいんだけどね。...すみません。効果だけ変えることってできたりするんですかね?」 「こちらの石を他のものに交換すれば出来ないことはないです。ご希望の効果が出る石があれば...ですが。どういったものがご希望でしょうか?」 なるほど。あの石が効果を出していると。 「出来れば少しでも受けるダメージが減るとか、自然に回復するとかって効果がいいんです。ありますか?」 「は!それはつまり彼氏さんの事が心配ということ!なんて尊い!なんて健気!あぁ…尊い……生きてて良かったぁ」 完全に自分の世界にイッちゃってるね。この人。 これいちいちこの反応する感じ? 「あのー?どうですか?」 「.....あ。ごめんなさい!えっとその様な効果の石...ありますね。ちょうど受けるダメージを減らす、治癒効果が高まる。両方ございます。ちょうど石は二つ付けられますので!」 あるのか。 それを聞いてハルが嬉しそうに答える。 「じゃあそれでお願いします!」 「かしこまりました!誠心誠意を込めて石を交換させていただきます!!」 ...そんなに込めなくてもいいんだけどなぁ。 普通にやってくれればいいのよ。普通に。 「交換させて頂きました指輪のお渡しが明日になってしまいますがよろしいでしょうか?明日の朝イチには完了してると思います」 交換には少し時間がかかるのか。そりゃそーだよな。 「明日の昼にラキアを出発する予定だったので大丈夫です」 「では...こちらが交換表になります。明日お持ちください」 「わかりました」 指輪の予約をして店を出る。 「へへへー。明日が楽しみ!」 「うん。正直俺も楽しみだよ。そもそもペアリングどころか、指輪なんて初めてするんだよね」 「え!そうだったの??それにしてはこの指輪のデザインとかいいじゃん!センスあるね!」 それは...あの店員さんのおかげなのよ。 ありがとう店員さん...。 「そ

  • 俺がラスボス?   47.お返し

    ラキア三日目の朝を迎えた。 「おはよー!ユウキ!」 「おはよう。ハル」 昨夜ある種の告白をした訳だが、 ハッキリと好きとか付き合おうとかって話では無かったので、特に関係は変わってない...こともないか。 お互いに一番特別な相手。 今はそれでいいんだと思う。 「さて、今日はどうするんだ?明日にはタリスに戻るわけだけど。ハルの買い物は昨日結構したよね?...まさかまだ欲しい物が?」 「無いわけじゃないけど...。今日はユウキの服を買おうと思います!ユウキこっち来て何も買ってなくない?」 そう言われてもな。元の世界でも仕事で着るスーツ以外私服なんてほとんど持ってなかったからなぁ。 「んー。この冒険者の服あれば...」 「ダメでーす。私が選んであげるからね!」 ...ハルに選んでもらえるならいいか。 しかし、今日も買い物長くなりそうだなぁ。 朝食を済ませた後ラキアの街へ繰り出した。 自然と手を繋いで歩けるようになっていた。 やっぱ関係が変わって無くはないってことだな。 ...手汗ヤバイけど。 〜〜〜 疲れた...。 あんなにハルが俺の服で悩むとは思わなかった...。 「これ着てー!あ、これもー!」 「うーん。こっちの色だと合わせるのが...」 「これユウキに似合うんだけど、そーすると私が合わせるのが...」 「あー。これいいなー。めっちゃ似合う。でもこっちも...」 と完全に着せ替え人形でした。 まぁ結果ハルも満足したみたいだからな。 「ユウキー。夕飯までまだ時間あるからもう1個行ってもいい?」 「...あぁいいよ。どの店行きたいんだ?」 疲れを隠して答える俺。 「疲れてるね?まぁこれだけ買い物付き合ってくれたもんね!ありがと!」 隠せてないね俺。 「まぁ普段これだけ買い物することないからなぁ。で、どこ見たいんだ?」 「...んっとね。ユウキが買ってくれたこの指輪のお店行きたいの」 ハルがちょっと照れくさそうに指輪を触りながら答える。 「エストか。どうした?指輪のサイズは例のごとく自動で合ってるはずだけど...」 「ううん。そうじゃなくてね...。私からもユウキにプレゼントしたいなぁって。...指輪を」 ハルの頬が真っ赤だ。...可愛すぎか。 「ありがとう。本当はさ、その指輪買う時ペアリングもあ

  • 俺がラスボス?   46.役割と覚悟

    こっそり指輪を買った翌日。 今日はハルが昨日回った店の中から欲しいものを買うとの事で2週目となった。 これ、明日はどうするの? 今日買うんだよね?明日は? 「まずはー。洋服から行ってみよー!」 「昨日見た店だな?」 「うん!この白いワンピース可愛くない?旅してる間は着れないけど、休養日とかならありかな?って」 「まぁしばらく無理して稼がなくてもだしな。次の目的地決まるまではのんびり出来ると思うしいいんじゃないか?」 「ユウキー?私は可愛いかを聞いているのだよ?」 ジト目でハルに言われる。 あ、質問そっちがメインなのね。 おじさん読み間違えたよ。 「ごめんごめん。うん。ハルの雰囲気にピッタリだと思うよ」 「へへへ。じゃあまずはコレ。はい。ユウキ持っててね?」 そう言ってハルがワンピースを渡してくる。 この調子で買ってくわけだね。 …もしかして全て感想聞く感じかな? おじさんの語彙力足りるかな? 一軒目で休みの日の服を八着買いました。 ハルさんに一週間は七日しかないんだよ?と言いました。 はい。当然怒られました。 続いて二軒目。 「ここは…冒険用の服装ってことかな?」 「うん。ルーナさんにもらったこの服も何着かあるし、デザイン嫌いじゃないけどいつも同じなのもねー」 結果冒険用の服も十着買った。 ...十着...。 三件目… 靴屋。 ハルは百足なのかな?人間には足は二本しかないんだよ?なんで十足も必要なのかな? って顔してたら店員さんに「女性はそういうものなんですよ」と諭された。 そういうもんなんだね。また一つ賢くなったよ...。 …四件目。 昨日の下着屋 ここは流石に外で待ちました。 ハルからは「試着したの見るー?」とニマニマ顔でからかわれました。 大人をからかうんじゃない! 五軒目、六軒目、七軒目… 心を無にして。それでも笑顔で付き合いました。 世の中の彼女持ちの男性はみんなこの苦行を乗り越えてるんだろうなぁ。 でも七軒目の雑貨屋でいい事を聞けた。 この街にカップル向けの展望台があると。 この街は魔法の灯りが多く灯っているので夜景が綺麗らしい。 デートと言えば夜景。 …簡単すぎると言うんじゃない。 ベタなのがいい事もあるんだ。…あるよね?……ないかな? と心の中で葛藤してはいた

  • 俺がラスボス?   45.お買い物

    ラキアに到着し、宿も確保した。 さて買い物開始…と思ったのだが。 「ハルさん?お店入らないの?」 そう。街に繰り出したもののハルはどこかのお店に入ることもなく、ただ街中を歩き続けるだけなのだ。 「んー?今日はとりあえずどんなお店があるのか見てるんだよー。あ、ユウキ入りたい所あったら入っていいからね?」 「今日は買わないってこと??」 「んー。これだ!ってお店あれば買うかもだけどー。あー。こっちにすれば良かったー。とかしたくないじゃん?」 なるほど。別にそしたら両方買っちゃえば?とか言いたいけど地雷だと困るので黙っておこう。 しかしつまりは、街の店全部回るってことか。 そこそこ広いぞ? それから日が暮れるまで数時間歩き、 宿に戻るのであった。 クロネコ亭も食事が食べられるタイプだったので夕飯はクロネコ亭で。 トオルさん程では無かったがそこそこだった。 「ふー。ハル明日買い物する店は決まったのか?」 食事を食べ終わりハルに聞いてみる。 「買うかは分かんないけど見たいお店は何個かあったよ!明日は試着して回る感じかなー。 「…買うわけではないんだ?」 「そうだよ!失敗したくないからね!ユウキは何かあった?」 明日も歩きそうだなと思いつつ… 「俺はトオルさんに聞いたお店を見てみようかなって」 「あー。武器のお店だっけ?」 「あぁ。この先何があるかわかんないしな」 トオルさんから聞いたお店はエスト…装飾品の店だ。だけどハルに伝えてあるのは武器の店。 そう。俺は今回ハルにサプライズをしようとしている。 二人で買うのもいいんだけど…。 こっそり買ってプレゼントしたいなと。 そのまま告白…はしないつもりだ。 好きだって伝えたいとは思ってる。思ってるけど…。 きっと別れがあるから…な。 問題はどうやって別行動するべきか。 なのだが、それもトオルさんに習った流れで行くつもりだ。…人に教えて貰ってばかりだな。 「じゃあハルがミンクを見てる間に俺も見てくるね」 「はーい。別にユウキ一緒に入ったって良いんだよ?」 ミンクと言うのは…そう。女性用下着のお店だ。 「いや、勘弁してくれ。それはキツイよ」 「ふふふ。照れてるんだね?」 「照れるってか恥ずかしいよ。どこ見ていいのかわからんし。ほら、そろそろ買い物行くぞ」 「

More Chapters
Explore and read good novels for free
Free access to a vast number of good novels on GoodNovel app. Download the books you like and read anywhere & anytime.
Read books for free on the app
SCAN CODE TO READ ON APP
DMCA.com Protection Status