「ももちゃんはね。俺の彼女になって嫁になる運命なの。わかった?」ここでうっかり「うん」と言うべきか、否か。サイゼリヤ内のお客さんの会話が聞こえなくなったのは気のせいでしょうか。これ、もしかしてみんな聞き耳立ててる?そうちゃんは私にとってはそうちゃん枠の人だ。その枠は、他の誰かに取って代わられることは無い。断言できる。私にとってそうちゃんは、ずっと会いたかった人でもある。そう、私にはディズニーランドのミッキーよりも、もっともっと、会いたかった人だ。ミッキーよりも遥かに、比べられないぐらい。伊沢くんと付き合ってた当時、もしそうちゃんに「そいつと別れて俺と付き合って」って言われたら、頷いていたかもしれない。形ばかりの彼氏じゃなくて、そうちゃんの側にいた方が、私、ずっと楽しい。「ももちゃん、返事は?」「返事って、言われても……」私は何をぐずぐずと、勿体ぶっているのだろうか。「返事?簡単じゃん。YESかはいで答えればいい」「どっちもOKの意味じゃん」駄目だ、思わず笑ってしまう。「あのね、そうちゃん」「YESかはいしか聞かないよ?」すごい自信だな。私がOKするしか無い流れをこんなにスマートに作るって、そうちゃんもしかして手練れ?「そうちゃんは、私でいいのね?」「ももちゃん以外の選択肢は俺には必要無い」「じゃあ……えっと、その」「YESかはいね?」「じゃあ。YESとはい」「へ?」ここまで来て目が点って。そうちゃん、私調子狂うよ?「──そっかあ。結局桃歌はその幼馴染くんとくっついたわけね」「ん、まあ。そう……」そう、なんだけど。なんでだろう。真希にそんなあっさり言われると、何だか訂正したくなる。私とそうちゃんこ物語を、真希にありふれた恋バナの一つにされてしまうのは釈然としない。でも言わない。き
最終更新日 : 2026-09-23 続きを読む