わたしを殺した騎士が、記憶を失って“好きだ”と言ってきた。「私を殺した騎士が、記憶を失って“好きだ”と言ってきた。」
かつて私は、あの人に斬られて死んだ――はずだった。
なのに目覚めた私を抱きしめたのは、彼だった。優しく、哀しげに。
記憶を失った騎士は、まるで恋人のように私を守ろうとする。
けれど私は知っている。彼の剣で命を奪われたことを。
“なぜ彼が私を殺したのか”――その理由を知るまでは、愛されてはいけない。
それでも、触れられるたび心も身体も壊れていく。
これは、殺された少女と、記憶を失った騎士が織りなす、
赦しと愛の歪な物語。