都合のいい妻の終活、私の葬式へようこそ結婚して10年。私はいつも青木克哉(あおき かつや)の、専属の「後始末役」だった。
克哉がクラブでキスをするというスキャンダルを起こせば、私は相手は自分だと言い張った。そして、いかがわしい写真が流出すれば、それは夫婦のプライベート写真だと言い、彼が女性とホテルに三時間滞在していた時も、私はその時自分も部屋で台本を読んでいたと説明をした。
そのおかげで、私はネットで「芸能界一、健気な『追っかけ』妻」と笑われた。なにせ、いつも夫のスキャンダルのために、一生懸命尻拭いをしてきたわけだったから。
それは、克哉のスキャンダルが99回目にネットニュースのトップを飾るまで続いた。
今回に限って、私は何の後始末もしようとせず、ただ、SNSを更新しただけだった。
【みなさん、こんにちは。私の命はもうまもなく底をつきます。よければ、7日後のお葬式にでも、ぜひお越しください】
これで、私が克哉のために開く、最後の記者会見となるだろう。