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漫画業界には、制作過程で起きた不可解な出来事がいくつか語られているね。『うしおととら』の連載中、作者の藤田和日郎先生が実際に体験したという話が有名だ。原稿を描いていると、突然ペンが動かなくなり、部屋の温度が急に下がったという。
その後、編集者と話していると、その編集者が同じ現象を別の場所で体験していたらしい。偶然とは思えないタイミングで、二人とも背筋が凍る思いをしたそうだ。創作と現実の境界が曖昧になる瞬間って、確かに存在するのかもしれない。
昔読んだ『地獄先生ぬ~べ~』の作者がインタビューで話していたエピソードが印象的だった。登場人物のモデルにした知人が、漫画の連載開始とほぼ同時期に亡くなってしまったという。特に不審な死因ではなかったが、あまりのタイミングの一致にゾッとしたらしい。
その後、そのキャラクターを作品内で丁寧に扱うことで、少し心が軽くなったと語っていた。現実とフィクションが交錯する瞬間には、不思議な力が働いているように感じることがある。
『寄生獣』の岩明均さんが若い頃、深夜のアトリエで作業中に窓から手が伸びてきたように見えたという話をどこかで読んだ。もちろん誰もおらず、疲れのせいだと片付けられたが、その直後に描いたカットが不思議と評判になったらしい。
怖い体験も、創作の糧になることがあるんだなと感じるエピソードだ。現実の不可解な現象が、作品に独特のリアリティを与えることがあるのかもしれない。
『闇金ウシジマくん』の作者である真鍋昌平さんが、ある時夜中に原稿を描いていた時の話。誰もいないはずのアパートで、隣の部屋から明らかに人間の動きを思わせる音が聞こえてきたとのこと。調べに行っても誰もおらず、その夜は筆が進まなかったそうだ。
面白いことに、その後そのエピソードを作品に取り入れたら、不思議と現象が収まったという。現実の怖さを作品に昇華させたのか、それとも単なる偶然なのか。創作に携わる者ならではの体験だと思う。