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キャラの動きに合わせて耳を設計すると、ぐっと魅力が増すと感じる。
普段は表情の延長として耳を扱っていて、驚きや警戒、喜びを耳の角度で表現することが多い。私はアニメ的なオーバーさを狙うときは、接続部を少し大きめに描いて可動域を広げるようにする。こうすると動かしたときに違和感が出にくいからだ。
色や模様は顔周りの配色と喧嘩しないように調整する。例えばアクセントとして先端だけ色を変えると、視線誘導がうまくできる。実践でよく参照するのが'ご注文はうさぎですか?'の小物的アレンジで、耳モチーフがキャラクター性を補強している点が参考になる。こうした小技を重ねると、絵全体の説得力が増す。
民俗学的なモチーフを取り入れると耳が持つ物語性が深くなるという発見がある。
狐耳や狼耳にはそれぞれ文化的な符号があって、狐耳は狡猾さや神秘性、狼耳は忠誠心や野性といったイメージを瞬時に伝える。私はデザインの初期段階でその符号性を意識して、髪型や服装とアイコンとしての齟齬がないかをチェックする。耳だけ浮いていると違和感が出るから、背景設定と噛み合わせる作業が必須だ。
また、漫画や弾き語り的なコマ割りでの見せ方も考慮する。横顔のラインで耳を強調したい場面、胸元や手元に視線を誘導したい場面では耳の大きさや描き込みを変えている。自分がよく分析する素材としては'東方Project'を挙げるが、そこでは耳がキャラ識別の重要な手がかりになっているのが分かる。最終的に私は、視覚的な語彙として耳を整えてから細部に手を入れるようにしている。
耳のシルエットを最初に考えると、キャラクターの印象が一気に決まるという感覚がいつもある。
耳の形状は大まかに「位置」「角度」「大きさ」「内側のディテール」で分けられるから、まずラフで複数バリエを描いて比べる。私はラフ段階で顔の輪郭と耳のつながりを重視して、特に首の付け根との関係を確認する。耳が頭頂寄りだと活発に、側頭寄りだと落ち着いた印象になるのでキャラの性格像とすり合わせるのが鉄則だ。
次に素材感。硬めの立ち耳、柔らかい垂れ耳、毛の密度や光の返りを小さなスケッチで決めていくと本番の色塗りで迷わない。参考にしたのは'けものフレンズ'のデザインで、あの世界観は耳の特徴を経済的に見せるのが巧みで、学ぶところが多かった。最終的には遠景での判別性と正面・横顔での表情変化の両立を確認して完成にすることが多い。
パッと読んで覚えやすい耳にするための実用的なチェックリストをいつも心に留めている。
サイズは顔の幅の約1/3を基準にすることが多い。これで正面でも横でも判別しやすくなる。接続点はやや後方にずらすと表情のバリエーションが自然に出るし、頭の丸みと干渉しにくい。私は小さなアイコンやサムネでも特徴が潰れないように、先端の形を単純化してハイライトを一箇所だけ入れることを習慣にしている。
最後に、耳の動きを示すラインや影の入れ方で感情が伝わりやすくなる。モーショングラフィック的に使う場合は、可動域のガイドを先に描いておくとアニメーションが楽だ。こうした小さな工夫で耳がキャラクターの表情を確実に支えてくれる。