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オリエンタルな魅力をまとったオダリスクのコンセプトは、19世紀ヨーロッパの芸術運動にまで遡れる。トルコ風呂を描いたアングルのスケッチや、ドラクロワの『アルジェの女たち』といった作品が、異国的な女性像を定着させたんだ。
これが日本のメディアに輸入される過程で、『天方夜譚』的な幻想と結びつき、今私たちが知る妖艶なキャラクター類型が生まれた。特に『魔法使いサリー』や『リトルウィッチアカデミア』のような作品では、このイメージが魔法使いのステレオタイプに発展しているのが興味深い。
オダリスクという存在が最初に登場したのは、どうやらフランスの画家ドミニク・アングルの作品『グランド・オダリスク』が起源のようだね。この1814年の絵画は、当時のオリエンタリズムブームを反映し、ハーレムの女性を官能的に描いたもの。
面白いことに、現代のACGN文化ではこのイメージがさらに誇張され、『Fate』シリーズのキャラクターデザインや『ドラゴンクエスト』のモンスターなど、様々な形で受け継がれている。アングルの絵画がここまでポップカルチャーに浸透するとは、きっと本人も驚いているだろうね。
ハーレムの女官を意味するオダリスクは、その語源自体がトルコ語の『odalık』(部屋に仕える者)から来ている。美術史的に見ると、これは西洋が想像した「東方の神秘」を具現化した存在で、ジャン=レオン・ジェロームの『蛇使い』なんかも同系統のイメージだよ。
ゲーム『アズールレーン』や『原神』に登場するキャラクターの衣装を見ると、この歴史的なイメージがどれだけデフォルメされて受け継がれているかがよく分かる。羽衣や宝石のモチーフは、まさに19世紀絵画のオマージュと言っていい。
オダリスクの元ネタを探る旅は、東西文化の誤解の連鎖みたいだ。西洋画家が実際に見たことのないハーレムを空想で描き、それが日本のクリエイターによってさらにファンタジー化された。『ベルサイユのばら』のオスカル風キャラや『ONE PIECE』のボア・ハンコックのようなキャラクターには、その変遷の過程が面白いほど表れている。
現代のサブカルチャーにおいて、このイメージはもはや独自の進化を遂げていて、むしろ元の絵画よりも豊かなバリエーションを持っていると言えるかもしれない。