目の前で光る完成品を想像するとワクワクが止まらない。
木刀を小道具に加工するとき、まず優先したいのは『安全』と『規則順守』だ。会場や公共の場では刃物扱いになることがあるので、参加予定のイベントが定める持ち込み基準(長さ、素材、先端の処理など)を必ず確認するようにしている。私はイベントのルールを無視して後で注意されるのが一番嫌だったから、事前確認は徹底する。
工作面では角を落として丸めること、先端を十分に鈍らせることが基本だ。サンドペーパーで滑らかにし、防塵マスクを着けて作業する。表面処理にはパテや木工用充填剤でひび割れを埋め、下地を作ってから弾性のある塗料を使うとひび割れが入りにくい。握り部分にはウレタンや合皮を巻いて滑り止めにしつつ手の保護も意識する。
素材の選び方も重要で、極端に重い芯材を入れると疲れやすく危険度が上がる。内部補強は木ダボや軽いアルミパイプで行うが、露出した金属は絶対に出さない。最後に、完成後は実際に軽い力で振ったりぶつけたりする耐久テストをして、問題がなければ持ち運び用のカバーを作っておくと安心だ。参考にしたいのは、作品としての見栄えと現場での安全性を同時に満たすことだといつも考えている。