バッドコミュニケーションを解剖するなら『嫌われる勇気』のビジネス版と言える『アドラーに学ぶ 部下と上手くいかないときの対話術』が刺さります。対人関係のトラブルをアドラー心理学で解きほぐす構成で、「目的論」の視点が新鮮。
「部下が言うことを聞かない」といった悩みを、単なるスキル不足ではなく「お互いが無意識に作り出した関係性」として捉え直します。具体例として紹介される営業現場のエピソードでは、クライアントとの信頼関係が崩れるプロセスをミクロ分析。
ユニークなのは、コミュニケーション改善を「技術」ではなく「覚悟」の問題と位置づけるところ。自己受容と他者信頼のバランスを説く終盤は、ビジネス書の枠を超えた深みがあります。