考察系ツイートを眺めていると、ナニカの起源論争は感情論と証拠論がいつもぶつかっていると気づく。自分はその中で手元にあるテキストだけを頼りに理詰めで考えることが多い。
具体的には、作中の台詞や行動パターンに注目している。ナニカが示すルール性、願いの代償、そしてAlluka(アルカ)との関係性は、単純な人格分裂では説明しづらい。こうした点から、「未知の生物的起源」と「念の特殊
発露」という二つの説明が有力に見える。前者は外部から侵入してきた存在が人体と相互作用しているイメージ、後者は念が極限状態で異形を作り出したという説明だ。
さらに自分は、大陸や未知領域の存在が示唆される『ハンターハンター』の世界観を踏まえると、ナニカが外的起源である可能性に重みを置いている。『進撃の巨人』の例にあるように、世界設定そのものに未公開情報が多い作品では、「外部要因」が後から説明されることがあるからだ。最終的には確証が出るまで保留するタイプだが、テキストの細部から線を引いて考える行為自体が楽しいと感じている。