ロバート・ヴォーンと言えば、あの端正な顔立ちと威厳ある演技が印象的な俳優だ。彼のキャリアの始まりは1950年代の英国舞台だった。ロンドンの王立演劇学校で学んだ後、シェイクスピア劇に出演し、クラシックな芝居の基礎を固めた。当時の英国演劇界は保守的で、新人にとって厳しい世界だったが、ヴォーンはその才能を認められ、徐々に注目を集めるようになった。
1950年代後半にはテレビドラマにも進出し、『The Adventures of Sir Lancelot』で主役を務めた。この時代の英国テレビはまだ発展途上で、彼のような舞台出身の俳優にとっては新たな挑戦の場だった。その後ハリウッドに渡り、『マグニフィセント・セブン』や『大脱走』といった大作で国際的なスターとなったが、その下地を作ったのは若き日の英国での研鑽だった。