気になったから調べてみたところ、はっきりした公式翻訳の発表は見つからなかった。タイトルにある『
おひとり様には慣れましたので raw』という表記は、しばしばファンの間で「原文(raw)」や未翻訳版を指す表現として使われるので、正式な英語版や他言語版が出ているかどうかは混乱しがちだ。私が目を通した情報では、出版社側の公式リリースや海外ライセンスを扱う主要な配信元からの告知は確認できなかったため、現時点では公式翻訳版は発表されていない可能性が高いと考えている。
とはいえ、確実に知るためのチェックポイントはいくつかある。まず原作の正式な出版社の公式サイトやその出版社の公式Twitter(またはその他SNS)を直接確認すること。出版物の海外ライセンスはまず出版社側が発表することが多いので、そこに情報が出るのが最も確実だ。次に、英語圏でライトノベルやコミックのライセンスを多く扱うレーベルや配信サービス(たとえば『Yen Press』『Seven Seas』『J-Novel Club』『Kodansha USA』など)の新刊リストやプレスリリースをチェックするのも有効だ。さらに、ISBNや商品ページでAmazonやBookWalker Global、Barnes & Nobleといったオンライン書店を検索すれば、公式の翻訳版が流通しているかどうかがわかる場合がある。
ライセンス関連のニュースは専門メディアやコミュニティでも素早く取り上げられることが多い。『Anime News Network』のライセンス欄やNovelUpdates、MangaUpdatesのようなデータベース、そして業界関係者のTwitterアカウントや出版社の国際部門の発表をフォローすると、新規ライセンス情報を逃さずに済む。私自身はこうしたソースを複数並行して見ることで、誤報に振り回されるのを避けている。加えて、もし書籍版にISBNがあるなら、その番号で検索すれば翻訳版の有無や流通状況が確実にわかることが多い。
最後に一言。公式翻訳が出ていない場合、ファン翻訳や非公式の情報が出回ることもあるけれど、作品を長く支えるためには公式版の発売を待ち、合法的に購入して支援するのが作者と業界にとって重要だ。ライセンスが決まれば公式の告知は比較的わかりやすくなるはずなので、上に挙げたチェック方法を活用して時折確認してみるといいと思う。