呼吸を整えることから入るといい。
まず落ち着いた姿勢を取る。背筋を伸ばして座るか立つかは好みだが、崩れないことが大事だ。合掌して軽く一礼し、目は軽く閉じるか半眼にして集中を保つ。私の場合は座って行うことが多く、手に数珠を掛けて一つずつ玉を動かしながら節目を意識することで集中が続く。
真言を唱える際は、発音よりも意図を丁寧に持つことを重視している。意味が分からなくても、心を込めて唱えれば形だけより深まる。初めは短めに21回や朝夕の10分といった小さな目標から始め、慣れてきたら回数を増やすとよい。重要なのは続けることと、無理に長時間やって疲れてしまわないことだ。
注意点としては、流れに任せて
無心になることと同時に、自分の体調や心の状態を無視しないこと。心が不安定なときは指導者に相談する。場所や物品への敬いを忘れず、
軽率に扱わない。そうして続けていけば、少しずつ響きや所作が自分のものになってくる。