この二つの感情表現を考える時、『
屍鬼』の登場人物たちの反応が参考になります。人間たちが屍鬼に対して抱いた感情は、明らかに厭わしさでした。異質な存在への拒絶、理解できないものへの嫌悪がそこにはあります。
不快感の方はどちらかというと、『Another』で
クラスメートが次々と不審死していく状況に対する感情に近い。不可解で不気味だが、明確な嫌悪の対象が定まらないような感覚です。
創作で使う際、厭わしさは長期的な敵対関係を築くキャラクター間の感情として、不快感は一時的な緊張感や不安を演出するのに向いています。厭わしさは読者にもキャラクターの立場を理解させやすく、不快感は漠然とした不安を共有させる効果があります。それぞれの特性を理解して、物語の展開に応じて使い分けることが重要です。特にサスペンスやホラー要素のある作品では、この二つを組み合わせることでより深い心理描写が可能になります。