実存という概念を考えるとき、真っ先に思い浮かぶのは『NieR:Automata』のヨルハ部隊だ。あのゲームの中で彼らは「存在する意味」を問い続ける。人間の命令に従うだけの存在から、自らの意志で動き出す過程が、実存の本質を鮮やかに映し出していると思う。
機械仕掛けの生命体が感情を
持ち、哲学的な問いを発する姿は、私たち自身の存在意義を考えさせる。あの世界観の中で「なぜ生きるのか」と悩むキャラクターたちは、現実の人間が抱える不安と地続きになっている。プログラムされた存在が自由意志を得る瞬間こそ、実存の核心ではないだろうか。
サルトルが言う「実存は本質に先立つ」という言葉は、こうした物語を通じて初めて腹落ちした。与えられた役割を超えて自らの道を選ぶとき、初めて存在が輝き始めるのだ。