焼き上がりのパリッとした音がちゃんと鳴ったときの嬉しさって、家庭でも意外と簡単に再現できるよ。
草加せんべいは素材と焼き方次第で風味が大きく変わるから、いくつかのポイントを押さえればお店のような香ばしさとツヤを出せるんだ。
まず、せんべい自体の状態をチェックするのが出発点。薄めのものは火が入りやすいから短時間で香ばしくなるけど、厚めのものは中まで温めてから表面を焼くイメージで。新しいものだと水分が少なくパリッとしやすいけど、少し落ち着かせたもの(いわゆる“少し古い”状態)はオーブンで再加熱すると逆にパリッと戻りやすい。僕はいつも、網(ワイヤーラック)を使って空気が上下から回るようにして焼いてる。直接天板に置くと裏が蒸れてしまうことがあるから、できればラック推奨。
焼き方の基本は二段階。低めの温度で中の水分を飛ばしてから、少し温度を上げて表面をこんがりさせると失敗が少ない。具体的には家庭用オーブンやトースターなら最初に120〜150℃で3〜6分ほど軽く乾かしてから、180〜200℃に上げて1〜3分で色をつけるイメージ。途中で一度裏返すか、庫内で位置を変えてムラを防ごう。グリル(上火)を使う場合は超短時間で焦げるので目を離さないこと。砂糖やみりんを使ったタレを塗るときは薄く少量ずつ。糖分は焦げやすいから、薄く塗っては少し焼き、また塗るという“重ね塗り”が艶を出すコツだ。
タレはシンプルでOK。濃口醤油にみりんを少し、好みで砂糖を少々溶かしたものを軽く煮切って冷ますと、とろみがついて塗りやすい。はちみつやみりんを入れるとツヤが出るが焦げやすくなるので塗る量は控えめに。トースターだけで手早く仕上げたいなら、最初の乾燥工程を短めにしてタレは最後にごく薄く。フライパンで焼く方法もあって、弱火でゆっくり返しながら焼くと香ばしさが強く出るし、炙り風の香りが好きならキッチントーチで軽く炙るのも効果的。
焼き上がり後はすぐに密封容器に入れず、粗熱を取ってから保存するのがポイント。再度食べたくなったときは短時間だけトースターで温め直すとパリッと戻る。何度も試して自分の機器のクセ(火力や庫内温度の違い)を掴むと、毎回安定して美味しく焼けるようになるよ。気軽に試してみて、好みの香ばしさとツヤを見つけてほしい。