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「手合い」って言葉、昔の任侠映画を観てると頻繁に出てきますよね。語源的には「手配り」から来てる説が有力で、元は物事を手配する人々を指していたそうです。室町時代の文献には既に見られ、当初は中立的な表現でした。
転機が訪れたのは江戸中期。町人文化が栄える中で、この言葉は次第に「同じ類いの者」というニュアンスを強めていきました。『子連れ狼』のような時代劇で主人公が「この手合いか」と呟くシーンは、相手の正体を見極めた瞬間を表現する決まり文句です。現代ではアニメ『ルパン三世』の次元大介が使うようなレトロなセリフとして、ちょっと粋な印象を与える効果がありますね。
「手合い」という言葉の響きには、どこか古風な雰囲気が漂っていますね。江戸時代の戯作者たちがよく使っていた言葉で、もともとは「手配」や「手組み」から派生したと言われています。当時は単に「仲間」や「同士」を指すニュアンスで、必ずしも悪い意味ではなかったようです。
面白いのは、時代劇や講談で悪党たちが「この手合いめ!」と罵倒するシーンが定番になった頃から、次第にネガティブな含みを持つようになったこと。『鬼平犯科帳』のような作品を見ていると、犯罪者仲間を指す隠語として使われている場面がよくあります。現代ではほとんど死語に近いですが、マンガや時代小説で見かけるとちょっと懐かしい気分になりますね。
「手合い」の語源を調べると、意外なところに武士の文化が見え隠れしています。元々は「手を合わせる」行為から生まれた言葉で、戦国時代には同じ流派の武芸者同士を指す言葉でした。そこから転じて、同じ目的を持つグループや仲間を意味するようになったんです。
明治以降になると、この言葉は主にやくざや犯罪者の世界で使われるようになりました。『仁義なき戦い』のような実録映画を見ると、組同士の抗争を「手合い同士のいざこざ」と表現する場面があります。最近ではネットスラングとして復活しているのが興味深く、「あいつら同じ手合いだ」のように、特定の属性を持つ人々を揶揄する使い方も見られます。