水野晴郎の映画評論集で人気の本はどれ?

2025-11-21 10:26:14 337

2 Réponses

Ryder
Ryder
2025-11-22 04:07:23
水野晴郎の評論集で特に注目を集めているのは『映画はブラウン管の夢を見るか』でしょう。この本は70年代から80年代にかけての日本映画黄金期を切り取り、当時の熱気を現代に伝える貴重な記録となっています。特に大島渚や今村昌平といった革新派監督たちとの対談は、映画制作の裏側に迫る内容で興味深いです。

水野の文章は専門的な分析と軽妙な語り口が見事に融合していて、映画ファンだけでなく一般読者にも読みやすいのが特徴。『ゴジラ』シリーズの社会批評的側面を論じた章や、ピンク映画の美学的価値について触れたエッセイは、今読んでも新鮮に感じられます。映画史の教科書的な本とは一線を画し、著者の熱い思いが伝わってくる一冊です。

個人的には、黒澤明作品を『能楽の現代的な継承』として解釈した部分が印象的でした。水野ならではの視点が光るこの本は、古き良き時代の映画評論の魅力を存分に味わえる傑作だと思います。
Hannah
Hannah
2025-11-27 19:31:59
『映画はまだ始まっていない』も水野晴郎の代表作として外せません。テレビ時代劇と映画の関係性を考察した章が秀逸で、『座頭市』と『子連れ狼』の比較分析は目から鱗が落ちるようでした。水野の評論の面白さは、高尚な理論に走らず、観客目線を忘れないところ。例えば日活アクションのバイオレンス描写を『都市のダンス』と表現するなど、独特の比喩で読者を引き込みます。新浪潮からロードショー時代まで、激動の日本映画史を等身大の言葉で綴ったこの本は、映画愛に満ちた水野文学の真骨頂と言えるでしょう。
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