ゲームなら近年の' Doki Doki Literature Club'のように、メタフィクションを使ってプレイヤーを巻き込むタイプが特徴的で、愛情が自己保存や支配欲に変わる過程をプレイ体験として見せる。一方、コメディ寄りのラブホラーである'サンカレア'('Sankarea')は、死や非日常が絡むことで甘さと狂気が同居する病んでれを成立させる。
古典ホラー寄りだと'黄昏乙女×アムネジア'('Tasogare Otome x Amnesia')の幽霊ヒロインは、失われた時間や記憶を軸にした執着を見せる。西洋の例を入れるなら'Gone Girl'のエイミーは、計算された冷徹さと愛情の歪みで“操作する病んでれ”というタイプを提示しており、年代で並べると「病んでれ」は多様なメディア表現を通じて形を変えてきたと実感できる。
短いガイドとして、初心者に勧めやすい作品をピックアップする手もある。まず心理的な居心地の悪さをじわじわ味わいたい人向けには『Aku No Hana』が合う。思春期の歪んだ欲望と執着が静かに、しかし確実に暴走していく様は病んでれの“内面寄り”な側面を理解するのに適している。次に恋愛の末路としてどんどん崩れていく過程を見たいなら『Kuzu no Honkai』がおすすめだ。相手への渇望と自己欺瞞が絡み合い、病みが恋愛の病理として機能する好例になっている。
最近の作品から一つ紹介すると『Oshi no Ko』はファンとアイドルの関係を通して愛情の歪みをえぐる描写が際立つ。直接的な“ヤンデレ”だけでなく、取り巻く環境や欲望が人をどのように変えるかを示していて、現代的な病んでれ像を学ぶのに面白い。どれも雰囲気や強度が違うので、まず自分がどのタイプの“病み”に興味があるかを考えると選びやすいだろう。
届いた瞬間に再生ボタンを押したのは'NieR Replicant'のあの曲だった。
あの一音目が鳴った瞬間、全身がぞわっとする感覚が蘇ってきて、久しぶりに音楽で涙が出そうになった。特におすすめしたいのは"Song of the Ancients"。声の使い方とメロディの切なさが物語の世界観と緊密に結びついていて、配信でフルクオリティになった今は細かな音の余韻まで味わえる。続けて聞くなら"Kaine"の生声パートと"Bipolar Nightmare"の緊張感あるインストをセットにすると、感情の起伏が映画のように蘇る。
音質向上で気づくことが多くて、今まで埋もれていたブラスやコーラスのニュアンスが浮き彫りになる。そういう発見ができるのも配信リリースの醍醐味だし、聴き比べをするだけでその作品に対する見方まで変わる。個人的には通勤や作業の背景音としても、じっくり集中して耳を傾けるのにも最高の選曲だと思う。