若気の至りとはどんな意味？ 具体的な例を教えて

高校の文化祭で、友達と『絶対に勝つ』と意気込んで出たクイズ大会。深夜まで対策本を読み漁り、完全にノリでチーム名を『宇宙征服団』なんてつけてしまい、本番では最初の問題で早々に敗退。会場の笑いを買ったあの日の恥ずかしさは、今ではいい思い出に変わっています。漫画『銀魂』の坂田銀時だって、若い頃は『白夜叉』なんてカッコつけた異名で暴れまわっていたのが、今ではどんだけふざけた名前だったか自分でツッコミを入れています。年を重ねると、あの頃の無謀な自信が愛おしくなるんですよね。

青春の真っ只中にあるとき、誰もが一度は経験するような、後から振り返ると『なんであんなことしたんだろう』と顔を赤らめたくなる瞬間がありますよね。

例えば、中学時代に好きな子に手作りクッキーを渡そうとして、休み時間にこっそり机の中に入れたら、間違えて隣の男子の机に入れてしまったことがあります。その男子は『え？俺に？』と困惑しながらも喜んで食べてくれたのですが、本当の相手には届かず、結局誰にも言えずじまい。今思えば、もっと素直に手渡せばよかったと苦笑いしてしまいます。

『鋼の錬金術師』のエドワードも、最初は賢者の石さえ手に入れれば全て解決すると思い込んでいましたが、それがどれほど危険な幻想だったかを後に知ることになります。若い頃の過ちは、成長の糧になるという典型例でしょう。

熱い思い込みだけで突き進んでしまうのは、ある種の特権かもしれません。大人になるにつれ、あの無鉄砲さが逆に懐かしく感じられるから不思議です。