この言葉に出会ったのは、とある時代小説を読んでいた時のことだった。主人公が敵に囲まれながらも悠然と構え、『
豪気な振る舞い』を見せる場面で初めて意識した。
そもそも『豪気』とは、度胸があって気持ちが大きく、堂々とした様子を表す言葉だ。特に逆境に立たされた時でもひるまず、むしろ楽しむような態度を指すことが多い。戦国武将のエピソードなんかでよく見かける気がする。例えば、城を包囲されながらも城内で平然と茶会を開いたり、劣勢な戦場で笑いながら指揮をとったりする描写にピタリと当てはまる。
現代ではあまり使われない古風な響きがあるけど、スポーツの試合で大逆転を狙うチームの姿勢や、ビジネスの交渉で不利な条件をはねのける時の態度にも通じるものがある。『豪快』と似て非なるこの言葉の魅力は、単なる派手さではなく、内側から湧き上がる確かな自信がにじみ出るところだ。