酔っぱらい盗賊というキャラクターの原型を探ると、歴史的な海賊や無法者にヒントを
得ているケースが多いですね。例えば18世紀のカリブ海で活動していた黒髭(
エドワード・ティーチ)は、戦闘前に髭に火薬を仕込み、恐ろしい煙に包まれながら戦うという演出好きな人物でした。
このような実在の人物のエピソードが、『ワンピース』の赤髪のシャンクスや、『パイレーツ・オブ・カリビアン』のジャック・スパロウといったキャラクターに影響を与えている可能性は高いでしょう。特に
酔っ払いながらも剣術に長けるという設定は、現実の海賊たちがラム酒を愛飲していたことと結びついているのかもしれません。
架空の酔っぱらい盗賊たちは、こうした歴史上の人物の豪快さと、酒場で語られる伝説的なエピソードをミックスさせて生まれたキャラクター像だと考えられます。