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伊坂幸太郎の『重力ピエロ』はシリーズ化されていませんが、同じ世界観を共有する作品がいくつか存在します。例えば『ゴールデンスランバー』や『チルドレン』といった作品には、『重力ピエロ』と共通するテーマやキャラクターの繋がりを感じられる部分があります。
特に『ゴールデンスランバー』では、『重力ピエロ』の主人公・泉水と同じく「普通の人」が巻き込まれる非日常的な事件が描かれ、伊坂作品特有の軽妙な会話と深い人間観察が光ります。続編ではないものの、ファンならきっと楽しめる要素が詰まっています。
伊坂作品の魅力は、各作品が独立しているようでいて実は細やかな糸で繋がっているところ。『重力ピエロ』を愛したなら、他の作品もきっと気に入るはずです。
『重力ピエロ』単体で見れば続編やスピンオフは発表されていませんが、伊坂幸太郎の作品は一つの巨大な宇宙のようになっています。『グラスホッパー』や『死神の精度』のように、全く別の作品の中に『重力ピエロ』の世界観と通じるものが散りばめられていることが多いんです。
例えば『マリアビートル』では、泉水と春が通った仙台の街が背景に登場します。直接の繋がりはないものの、同じ舞台を共有しているというだけで嬉しくなりますよね。伊坂ファンなら、こうした隠れた繋がりを探すのも楽しみの一つ。
続編を待つより、まずは他の伊坂作品に触れてみるのが良いかもしれません。
『重力ピエロ』の直接的な続編はないものの、伊坂幸太郎の作品群には似た空気感を感じられるものがたくさんあります。僕が特にオススメしたいのは『オーデュボンの祈り』で、これも兄弟を中心にした物語。『重力ピエロ』のような兄弟愛と犯罪が絡み合う展開が、また違った角度で描かれています。
伊坂作品はどれも個性的ですが、共通するテーマとして「家族」や「偶然の連鎖」が挙げられます。『重力ピエロ』で泉水と春の関係に惹かれたなら、『モダンタイムス』や『AX』といった作品にも同じような兄弟や家族の絆をテーマにした話があるので、ぜひチェックしてみてください。
スピンオフはなくても、伊坂ワールドは広がっていますよ。