龍人は東洋と西洋の神話やファンタジー作品に登場する人と龍の特徴を併せ持つ存在だ。東洋では特に中国の伝説に多く、龍の頭と人間の体を持つ姿で描かれることが多い。『封神演義』では神通力を使う仙人として登場し、水を操る能力を持つとされる。
西洋ファンタジーでは『ダンジョンズ&ドラゴンズ』のようなゲームでプレイアブル種族として採用されている。ここでは知性的で魔法の才能に長けた種族として設定され、
鱗に覆われた体と長い尾が特徴だ。日本のRPGでも『ドラゴンクエスト』シリーズや『ファイナルファンタジー』に類似のキャラクターがたびたび登場し、主人公の仲間や強敵として物語を盛り上げる。
伝説上の龍人はしばしば守護者的な役割を担う。中国の民間伝承では雨を司る龍王の
眷属として村を守る話が残っており、ヨーロッパの説話では地下都市の番人として描かれる例もある。現代の創作ではこのイメージを発展させ、異種族間の架け橋となるキャラクター設定も見られる。