彼は幼馴染のために、結婚式を台無しに
結婚式の前日、皆川大翔(みなかわ ひろと)の幼馴染の女の子がうつ病を再発した。
彼女は自殺をほのめかして大翔を脅し、私の亡き祖母が手作りしてくれたウェディングドレスを壊すよう強要した。
彼女の気持ちをなだめるために、大翔は私を部屋に閉じ込め、彼女と一緒にそのドレスを切り刻んだ。
ドレスの破片が無残に散らばった部屋の中で、彼は淡々と言い放った。
「もう少し大人しくしてくれ。たかがドレス一着だろう?彼女が死ぬのを見過ごせというのか?」
その後、大翔の叔父から、跡継ぎを残すために自分と結婚しないかと誘われた。
私は頷き、その提案を承諾した。
ところが、大翔は瞳を真っ赤に腫らし、私に問いかけてきた。
「本当に、叔父さんと子供を作るつもりなのか?俺のことは、もういらないのか?」
私は、わずかにふっくらとしてきたお腹を撫でながら答えた。
「もう少し大人しくしてよ。たかが子供一人産むだけじゃないの。彼はあなたの叔父さんなんだから。身内の跡継ぎが絶えるのを、黙って見てるというの?」