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幾千の想いが春風に散る時

幾千の想いが春風に散る時

「結婚式から逃げたいの……お願い、助けてくれない?」 病室の中、天野未幸はスマホをぎゅっと握りしめていた。氷のように冷えた指先は真っ白になっている。 まさか人生どん底のこのタイミングで、かつてのライバルに助けを求めることになるなんて、夢にも思わなかった。 電話の向こうからは、くすっと小さな笑い声が聞こえた。 「……は?あれだけ健之のこと好きだったくせに。やっと向こうが結婚しようって言ってきたのに、なんで今さら逃げる気になったわけ?」 未幸は、自分の手首を包む分厚い包帯に目を落とし、力なく笑った。 「……ただ、目が覚めただけよ。 浩史……お願い、助けて。もう、どうしようもないの」 必死なその声に、東雲浩史はしばらく言葉を失った。そしてようやく、短く告げた。 「……帰国したら、迎えに行く。待ってろ」
Short Story · 恋愛
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心の帰る場所、人は常ならず

心の帰る場所、人は常ならず

遠距離恋愛をして3年、彼氏である陸川海斗(りくかわ かいと)は一度も私に会いに行かせてくれなかった。 私は悔しくて泣き喚いたこともあったが、海斗はただ疲れたように言った。 「望美(のぞみ)、これは君のためだよ」 その言葉で、私は一瞬で何も言えなくなった。 なぜなら、本当にそれは私のためだったから。 遠距離恋愛の最初の一年、私は何度も彼に会いに行った。 初めて行ったとき、私が家を出たあとガスの元栓を閉め忘れ、火事で家が全焼してしまった。 二度目は、私が乗っていたエレベーターが故障し、中に半日以上閉じ込められ、酸欠でほとんど気を失いそうになった。 三度目は、これほど不運が続くとは思わなかった私だが、空港に向かう途中で交通事故に遭い、ICUで3日間寝たきりになった。 それ以来、海斗との遠距離恋愛は、彼から私への一方通行の航路になった。 ところが今回、会社の都合でたまたまJ市に出張することになった。 私は海斗に知らせず、運良く今回はうまくいくよう神様に願った。 願いは叶ったかのように、飛行機が無事に着陸した。 その時、私は興奮して、海斗にメッセージを送ろうとした。 しかしふと、迎えに来ている人々の中に彼の姿を見つけた。手には赤いバラの花束を抱えていた。 私は、彼と心が通じたのか、あるいは友達が彼に知らせたのかと思った。 歩み寄ろうとしたその瞬間、彼が笑顔で別の女の子に抱きつき、キスをしているのを見てしまった。
Short Story · 恋愛
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結婚するだけで、何をそんなに慌てるの?

結婚するだけで、何をそんなに慌てるの?

婚約者が警察に連行され、私に身柄を引き取ってほしいと電話をかけてきた。 私が到着して初めて知った。彼が人と殴り合いをして捕まったのだと。 そして、その喧嘩の理由は、なんと彼自身が浮気相手として、現場を押さえられたからだった。 「俺はただ、幸与の身を案じて付き添っただけだ。幸与の彼氏は俺を信じてくれないが、お前は信じてくれるだろう?早く金を払ってくれ」 彼は薮井幸与(やぶい さちよ)を抱きながらそう言った。ベルトには引っかかったレースの下着が透けて見えていた。 かつての私なら、怒鳴り散らして詰問したに違いない。 だが今の私は、ただ平然と署名するだけ。 警官に彼との関係を尋ねられ、ペンを握る手が一瞬だけ止まった。 しばし考え込んだ末、ようやく口を開いた。 「私は彼の雇い主です」 署名を終えたあと、兄にメッセージを送った。 【例のお見合い、行くことにする……日取りは三日後にしましょう】
Short Story · 恋愛
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黒の騎士と未来を視る少女

黒の騎士と未来を視る少女

黒の騎士は一人じゃない……。これはもう一人の黒の騎士の物語。 若き皇帝の側近として働く“黒の騎士”アルファ。 彼は“箱舟教団”から1人の少女を救出することになる……。 その少女は未来を“視る”目を持っていて……。 天使と魔王が暗躍する世界の中、騎士と少女のラブストーリーが始まります! イラストレーター ヨリ  保育士の傍ら別名義で作品制作を行う。  Instagramアカウント @ganga_ze
ファンタジー
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拝啓、涙する旦那様へ〜私の墓前でそんなに泣いても、もう遅いです〜

拝啓、涙する旦那様へ〜私の墓前でそんなに泣いても、もう遅いです〜

桜井依奈(さくらい えな)が帰国するその日、白川宗真(しらかわ そうま)は一晩中帰ってこなかった。 翌日、彼女のSNSで二人の手がしっかりと握られている写真と、子供のように眠った宗真の姿を見た。 宗真は帰宅して離婚届を投げつけ、「元々君が依奈の席を奪ったんだから、彼女が帰ってきた今、君も退くべきだ!」と言った。 構わない。どうせ私はもう長くは生きられないのだから。 白川奥さんなんて、誰が欲しがってもいい。 その後、私は亡くなった。 宗真は私の墓前で泣きながら、もう誰の手も無闇に握らないと誓った。
Short Story · ラノベ
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風のように君を離れ、幸せへと駆け出す

風のように君を離れ、幸せへと駆け出す

神谷迅(かみや じん)のそばにいるために、私という「海外帰りの名家の令嬢」が彼のそばで二年間、秘書として働き、仕事も生活も丁寧に支えてきた。 取締役会での地位を確立したその日、彼は私に深い想いを込めてプロポーズし、結婚後の三年間、私に対して至れり尽くせりだった。 私は、この夢のような日々は揺るがないものだと思っていた。 あの夜、彼と彼の親友の口から、最も残酷な真実を聞くまで。 「迅、葉山の芝居、本当に入り込んでるよな。あいつ、まだ知らねぇだろ。お前がとっくに、あいつが『詐欺師』だって分かってたってさ!」 「あいつが芝居を演じたいのなら、付き合ってやるさ。どうせ、まだ利用価値はある」 ――ああ、危うく忘れるところだった。 私はただの詐欺師なの! それに、駒として使われていた、愚かな詐欺師だった!
Short Story · 恋愛
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恋骨(こいぼね)――あわいの刻、愛を彫る

恋骨(こいぼね)――あわいの刻、愛を彫る

【江戸の闇、愛の形、燃える命。】 時は天保の改革前夜、根津の裏長屋。 「あわい屋」の女職人・お龍(おりゅう)は、夜ごと男根を模した性具“張形”を彫り続けていた。だが、彼女の肉体は労咳に蝕まれ、死の足音は確実に近づいていた。 「死ぬ前に、永遠に残る愛を作りたい」 不能の侍・清次とのプラトニックな絆、美しき遊女・夕霧との肉欲の溺愛。三つの傷ついた魂が交錯する時、お龍は禁断の領域へ踏み込む。自らの骨、血、髪を漆に混ぜ、業火の中で焼き上げる“究極の分身”とは?
文芸
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忍びの里における婚約破棄

忍びの里における婚約破棄

忍びの掟は絶対。だというのに、次期族長が外部からミドリという女性を連れてきた。次期族長の辰巳の婚約者として私・ヒバリがいるのに…。 族長の家に呼び出されたと思ったら、ミドリは辰巳の子を妊娠しているから婚約を解消してほしい。と。
恋愛
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死を図る私を、誰もが愛した

死を図る私を、誰もが愛した

神谷朔(かみや さく)が小山奈美(こやま なみ)のために用意したクルーズでの誕生日パーティーは、突如として転覆事故に見舞われた。 朔はためらうことなく、私が乗るはずだった救命いかだの最後の空席を奈美に譲った。 水の中でもがく私を見ながら、十か月の妊娠の末に生まれたはずの息子――神谷陽斗(かみや はると)は、泣きじゃくりながら叫んだ。 「ママを上げさせないで!奈美お姉ちゃんが落ちちゃう!」 私は割れた木板一枚にすがりつき、どうにか岸へとたどり着いた。胸の内は、もうすっかり冷え切っていた。 うつ病の診断書を手に、私はただこの命を早々に終わらせてしまいたいと願うばかりだった。 だが、本気で生きる気力を失った私の姿を前に、朔と陽斗はすがりついて泣き崩れる。 「お願いだ、行かないで。お前がいなければ、本当に俺らはやっていけないんだ」
Short Story · 恋愛
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悪役令嬢は愛する人を癒す異能(やまい)から抜け出せない

悪役令嬢は愛する人を癒す異能(やまい)から抜け出せない

 貴方を癒すのは私。  では私を癒してくれるのは、誰?  悪役令嬢 × 異能 × 西洋風ロマンスファンタジー ここに開幕!  ミカエラ・ラングヒル伯爵令嬢は王太子アイゼルの婚約者であり、『愛する人を守る』という異能を持っていた。  アイゼルが受けた危害はミカエラが代わりとなってその身に受ける。高い治癒能力があるので死ぬことはないが、壮絶な痛みを受けて苦しむことになる能力だ。  そんなミカエラに浴びせられる言葉は、可愛げが無い、不気味、悪役令嬢。  一方アイゼルは冷たい態度をとりながらもミカエラを愛していて、愛するゆえに手放せず苦しむ。  アイゼルとミカエラの気持ちはすれ違うが、異能は止まらない――――
ファンタジー
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