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14 思いもよらぬ展開?

作者: 栗栖蛍
last update 最終更新日: 2025-05-26 08:17:16

 校庭の入口で、クラスメイトたちがどよめいた。

 昨日教室で智と湊が抱き合った時とは毛色が違い、困惑を含んでいる。

 体育教師の絢が、白のTシャツに何故か紺色のスタンダードなブルマという姿で生徒を待ち構えていた。生徒は男女とも指定のTシャツにハーフパンツで、絢一人が常軌を逸している状態だ。ただでさえ巨大な胸が無駄に色気をアピールしている。

 絢の年齢を聞いた事はないが、少し前に『私みたいのをアラサーって言うのよね』としんみり零していたので、そのくらいなのだろう。褒めればいいのかツッこめばいいのか微妙な空気が漂う中、鳴り出した始業ベルに生徒たちは慌てて彼女の前に整列した。

 そんな空気を無意識に切り裂いたのは、テンション高めの鈴木だ。

「何で先生だけブルマはいてるんですか?」

「おかしいかしら?」

 足の付け根ギリギリまで露わになる細い脚を見下ろして、逆に絢が問い返す。この状況の異様さに本人は自覚がないらしい。

 鈴木はいつになく顔を真っ赤にしながら、

「先生がブルマをはくなんて、エロくないですか? 俺ちょっと興奮してますよ」

「えっ、そうなの?」

 「嫌ぁ」という女子の軽蔑するような冷たい視線が、鼻息の荒い鈴木に集中する。

 絢は満更でもない顔で両手を胸の前でクロスさせるが、問題はそこじゃない。

「体育の授業に先生がブルマだなんて、誰かに入れ知恵されたんじゃないですかぁ?」

 咲が悪ノリして尋ねると、鈴木が何食わぬ顔で便乗した。

「もしかして先生の彼氏の趣味だったりして!」

 けれど、そのセリフで絢がいきなり真顔になった。

「ふざけないで。そんなことあるわけないでしょう?」

 強めの声で否定されて、鈴木が途端に「すみません」と怯んだ。

 そんなやり取りを遠巻きに眺めながら、芙美はこのまま雑談が続いて授業時間が短くなればいいなと思っていた。

 ハードルは既にトラックの外側に整列済みだ。あまり背の高くない芙美には、ハードルが壁のように見える。少しでも飛ぶ回数が減りますようにと祈っていたが、ブルマ騒ぎも絢の「おしまいよ」という声で呆気なく終了してしまった。

「けど、あれはあれでいいんじゃないか?」

 ふざけた智が湊にそんなことを言うと、咲が横から「ほぉ」と意味深な笑顔を突っ込んだ。

「お前、本当の事を知ったら絶望するぞ」

「はぁ?」

「まぁせいぜい今のうち、アラサーの魅
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     不覚だ。 朝目が覚めた瞬間、咲は血の気が引く思いにぶっ倒れそうになった。昨夜はあれから暫く蓮の胸で泣いて、部屋に戻って眠りについたのだ。 その時までは後悔なんてしていなかったのに、朝になった途端正気に戻って、ジワジワと脳内再生される昨晩の記憶に叫びたくなる。「うわぁぁああん」 窓から差し込む朝日が、泣き疲れた目に染みた。「おはよう咲ちゃん。どうしたの急に。怖い夢でも見た?」 何も知らずに寝ていた芙美は、晴れた空を見上げて「良い天気だよ」と笑顔を広げる。「う、うん……」 ただ怖いだけの悪夢ならどれだけ救われただろう。時間を巻き戻す魔法があるなら、今すぐにでも絢の所へ飛んで行って土下座でも何でもするのに、そんなのはないと前々から何度も言われている。「顔洗ってくる」 とりあえず、この腫れぼったい目をどうにかしなければ、と咲は蓮の気配に警戒しつつ洗面台へ向かった。   ☆ 身支度を整えてリビングへ下りると、芙美が朝食の用意をしてくれていた。昨日残ったカレーの匂いが、階段の上にまで届いている。「おはよう、咲ちゃん」 背後から掛けられた声に、咲は慌てて肩をすくめた。蓮だ。 何事もなかったように妹の所へ行った彼に、「おはようございます」とぎこちなく返事する。「お兄ちゃん、これ運んで。咲ちゃんが作ってくれたカレーだよ」「やった。それは嬉しいね」 何気ない兄妹の会話の中で、咲は動揺を隠すのに必死だ。今日は何をしようかと芙美がさっき部屋で話をしていたが、本日の予定にはもれなく蓮がついてくる流れになっている気がする。 楽しそうな芙美には申し訳ないが、平常心を保てる気がしない――と不安を覚えたところで、咲のポケットでスマホが甲高い音を鳴らした。『咲ちゃん、おはよう(ハート)』 他愛のないメールの送り主は、姉の凜だ。それが咲には救いの女神に見えて、『おはよう』と返事する。 そして、二人に嘘をついた。「ごめん、芙美。アネキが用があるって言うからさ、朝ごはん食べたら帰るよ」「えっ、おうちで何かあったの?」 緊急性をアピールする咲に、芙美は本気で心配してくる。悪いなと思いながら、咲は嘘を貫いた。「そんな大したことはないと思うんだけど、来てほしいって言うからさ。れ、蓮さんもすみません。また今度……」「用事があるなら仕方ないよ。次、楽しみにしてる

  • いもおい~日本に異世界転生した最愛の妹を追い掛けて、お兄ちゃんは妹の親友(女)になる!?   36 姉の教え

     声を殺して泣きじゃくる。こんな泣き方をしたのは初めてかもしれない。 涙はこの身体のせいだと思っていたけれど、よくよく考えたらヒルスの頃から人前で泣くことは良くあった気がする。ただこうして誰かに受け止められたのは初めてだった。 抱きしめる蓮の感触にホッとしている自分が嫌だ。けれどそこから離れる事が出来ず、泣き場を求めて甘えてしまう。 不覚だ。 涙がようやく涸れてきたところで、蓮が咲の顔を覗き込んだ。「落ち着いた? ここじゃなんだし、俺の部屋にでも行く?」「何でそうなるんだ。行かないよ、襲われるから」 蓮が張り切って自分の部屋を掃除していたと、芙美が言っていた。申し訳ないが、絶対に足を踏み入れることはできない。「ハッキリ言うね」「うちのアネキに、一人で男の部屋に入るのは同意するのと同じだって教育されてるからな」「お姉さんか。まぁそういう男もいるんだろうけど、流石に何もしないから。とりあえずそっち行こうよ」 二人はリビングへ移動した。   ☆ 雨と涙で濡れた服から素早く着替えてきた蓮が、ソファに座る咲に麦茶を差し出して横に腰を下ろす。 少し距離が近い気がしたけれど、咲はそのまま「ありがとう」とグラスを受け取った。 一口飲んで、咲は宙に視線を漂わせたまま口を開く。「このこと、芙美には黙ってて欲しい」「俺とこうしてること?」「いや、僕が泣いたこと」 蓮が短く溜息をつく。「何で芙美に強がるんだよ。まぁ俺も昔の彼女に二股掛けられた時は、アイツが寝てから部屋で泣いてたけどさ。泣きたい時は泣けばいいと思うよ。俺で良かったら、肩でも胸でも貸すから」  涙の理由は大分違うが、彼なりのやさしさを感じて「分かった」と答える。「咲ちゃんは、芙美が好きなの? 男……として?」 蓮は首を捻る。確かに男だと言えば、そう捕らえられてしまっても仕方がない。 男として芙美を愛するか――けれどそんなあわよくば的な感情は、この世界に来ると決めた瞬間に捨ててきた。「違う。そういうのじゃないんだ。僕は……」 この人なら、本当のことを言って受け止めてくれるだろうか――ふとそんなことを思ってしまう。 蓮に会うためにここへ来たのは、芙美の兄がどんな奴か確かめたかったからだ。対抗意識を燃やして、変な奴だったら説教してやろうかくらいの勢いだったのに、ただ肩を借りて泣い

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