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今日から車いすなんですか?
今日から車いすなんですか?
Author: satomi

プロローグ

Author: satomi
last update Last Updated: 2025-10-01 07:30:50

さあ、新緑もさわやかな4月張り切って高校生活をエンジョイしよ!

友達いっぱいで学校帰りに遊んだり、部活もいいなぁ。運動部のマネージャーとか?私なら全然OKでしょ。

中学までは学校つまんなくてヒキコモリがちでヒッキーなんて呼ばれてたけど(陰口聞こえるって)、高校デビューで高校のアイドル的な存在になるわよー‼

そのために今日の新入生代表挨拶は重要。力み過ぎず、甘すぎず適度な挨拶で行かなきゃ!話が長いのもNGよね。あと、決まりきった話とか。

 さあ、真新しい制服(スカート丈とかは校則通りがいいよね?代表だし)で登校‼

「行ってきます‼」

――武士が戦に出るように家を出た。誰もいないが。私は母子家庭育ち。母は会社を経営していて忙しいのだ。朝食も自分で作るし、洗濯なんかは母の分もしている。夕飯は自分の分を作る。母は会社の付き合いで外で食べることも多々あるから。これからは、自分の分のお弁当を作らなきゃだから、もっと早起きしなきゃだなぁ。

「新入生代表挨拶!新入生代表疋田ヒカル!」

「はい」

私はすっと立ち上がり、壇上に上がった。

「この新緑の良き日に子供のころから憧れていたこの高校に入学できたことを嬉しく思います」

などと2分間くらい話し。

「新入生代表1年A組疋田ヒカル」

 と話をしめて、段を降りた。我ながらよくできた方だと思う。体育館内がざわめく。

――私、何かしでかしたかな?かなりドキドキするんですけど

私の思いとはうらはらに、違うことで盛り上がっていた。「1年A組?あの子可愛い」「俺、チェック入れとこう」「スタイル良くねー?足とかキレイじゃん」「髪の毛サラサラ、ぜったいイイ匂いだよな」等々。他の女子生徒の反感を一日で買った。

 教室に行くとやたらとまわりが話しかけてくる。免疫がない自分が憎い。「疋田さん困ってるよ、止めときなよ」という声も聞こえた。

 タイミングよく担任登場。

「今日からクラス担任の北条だ。さっそくだが、クラス委員を決めなければならない」

――げっ、面倒なやつだ。

「女子のクラス委員は丁度いい、疋田でいいな。新入生代表だし」

「異論ありませーん」と多くの女子の声。みんなやりたがらないんだ…。当然か。

「男子のクラス委員、立候補いるか?」

 なんと、5人は立候補した。自分から面倒ごとに飛び込むとは…。と思ったけど、私が目当てらしい。一緒に仕事ができるから。

「えーと、この中で一番成績のいいやつは…」

――そんな基準で決めるのかよ?クソ教師だな。

「佐伯!お前に頼む」

 一部女子から悲鳴が上がる。佐伯君かぁ。成績が一番ってことは頭いいんだな(私の方がいいけど)。スタイルもいいな。顔もいい方だろう。運動神経はどうなんだろう?

「佐伯!お前が高校上がるの待ってたぞ。放課後サッカー部の部室で待ってるからな」

 ということは、運動神経もいいのか。なるほどね、女子の悲鳴も納得。

「疋田さん、一年クラス委員よろしく」

「こちらこそ。私、委員とかやったことないから佐伯君の足引っ張っちゃうかもだけど(笑)」

「それは俺の方だよ。部活に出たら委員の仕事できなかったりするかもだよ」

「さっきのサッカー部に入るの?」

「そのつもりだよ、小学校のころからずっとサッカー少年」

――はあ、さわやかスポーツ少年ね。少年っていうか青少年?微妙な年齢だよね。

「私は部活どうしようかな?」

「何か得意な運動とか好きなスポーツとかないの?」

「運動神経悪いんだよね。スポーツかぁ」

「私は文化系の部活なのかな?」

「吹奏楽とか?」

「楽器はある意味体育会系だよ(笑)」

「科学部とか天文学部とか?」

「興味あるの?」

「体育会系の部活がダメなんだもん」

「マネージャーってアリだよ!」

 そういうのありなのかぁ。とか思いながら、一人家路を歩いていた。制服のスカート丈、もっと短くしてもいいよね、校則違反だけど。学校に持っていくバック、何でみんな似たようなの持ってるけど何で?校則で決まってるわけじゃないんだから、好きなの持てばいいのに。『他と共有』で安心感ってタイプばっかりなのかなぁ?だと、私は異端になるなぁ。

でも実際、ランドセルとかじゃないんだから自由に好きなの持ちたいし。結果がこのバッグだけど、物は収納力あるし、小分けスペースもあって便利。色も青で、あの濃紺よりも爽やかな印象。制服とのバランスも考えた。制服、ほぼ紺色だし。トータルコーディネートってやつ?

と、のん気に歩いていたら赤信号を見落としてしまった。実に初歩的ミス!

両足大腿骨骨折で、ソッコー入院。お見舞いに来る人なんていないし、たまに母が来ると病院がざわめく。結構大きい会社の経営者だし、ルックスいいから。

私の骨折は2か月程度で治った。高校デビューならず。むしろ存在忘れられたかも。って状態になった。それからはリハビリの日々。

平行棒の間を歩く練習、往復の数をノルマとして私に告げると療法士さんは他の患者さんを見に行った。混んでるから仕方ないけどさ。

ノルマが終わると暇だ。平行棒の片側…鉄棒みたいに前回りしたらダメかな。ダメだろうけど。などと思う。

リハビリを1カ月し、退院の話をしに母が病院に来た。

「歩けるようになるだけで奇蹟的ですよ。本来なら寝たきりですから」

――私のこと?マジでそんなにやばかったの?

「そうじゃなくて、今後は車いすでの生活って伺いました。娘はリハビリは真面目にやったんですか?」

――私は真面目にやりました。信用してよー!

「もちろんですよ。車いすの手配ですが…」

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